楡周平による同名小説を、菅田将暉主演で、岸善幸監督が実写映画化した『サンセット・サンライズ』(2025年1月17日公開)。このたび、念願が叶って釣りざんまいの日々を送る晋作役の菅田を捉えたメイキングショットが解禁された。
書いたドラマは必ず注⽬を集め期待と信頼を⼀⾝に浴びる宮藤官九郎が脚本を担当し、2023年の『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸監督がメガホンをとった本作。ともに東北出⾝でもある2人の異⾊のコラボレーションから⽣まれた本作では、『あゝ、荒野』(17)で⽇本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来7年ぶりとなる菅田と岸監督の再タッグが実現した。本作は、都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作(菅田)と、宮城県の南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描きつつ、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合うヒューマンコメディとなった。
解禁されたのは、菅田演じる晋作による釣りのシーンの舞台裏を捉えたメイキングショット。まずは、移住先の家主、百香(井上真央)の父親で漁師の章男(中村雅俊)の漁船に乗船した晋作が早速ヒラメを釣り上げ、これぞ人生の醍醐味とばかりに極上の笑みで写真に収まるシーンにご注目。ほかにもリラックスモード全開で漁船に乗り込み中村と撮影の合間に談笑する姿なども。撮了後に共演者からは「菅田さんが初めてとは思えない量の魚を釣っていました!」と暴露されると、本人は「釣りにハマってしまうと、時間が溶けてなくなると思ったので“封印”しました(笑)」と、苦渋の決断をしたとか(!?)。また、菅田がスタッフから初めての釣り指導を受けるシーンなど、まさに劇中の晋作と同じく、撮影中に釣りざんまいの日々を楽しんだ菅田の思い出をたどるようなメイキング写真となっている。
東京のサラリーマンが、4LDK、家賃6万円の神物件に“お試し移住”してみたら、まさかの人生が待っていたという展開の本作。ぜひ菅田たちの生き生きとした表情を、映画館でご覧いただきたい。
文/山崎伸子