2023年に世界売上本数が3億本を突破したビデオゲーム「マインクラフト」こと通称「マイクラ」を映画化した『マインクラフト/ザ・ムービー』が2025年のゴールデンウィークに公開される。このたび本作の特別映像が解禁され、ムビチケ前売券の販売も決定した。
2009年に誕生し、2011年に正式発売されて以来、瞬く間に世界を席巻したマイクラ。ワールドと呼ばれる3Dブロックで構成されたバーチャル空間で、3Dブロックを集めながら自分の好きなように動き、ものづくりや冒険を楽しむことができるゲームとなっている。様々なプラットフォームで展開され2014年には「世界で最も売れたインディーズゲーム」としてギネス世界記録に認定された。その勢いはゲームの枠を超えて、アパレルや玩具、トイ、各種関連商品の販売やイベントの実施に加え、小中学校やプログラミング教室の教材としても使用。全国大会が開かれるなど、子どもたちの主体性、創造力、探求心を育む未来の教材としても注目されている。
今回解禁された映像では、こだわり抜かれた美術が光る撮影現場の様子や、作り込まれた世界観に感動し興奮しつつ確かな手応えを明かす、キャストやスタッフたちのコメントが映しだされている。
撮影スタジオでは、木々や草花、果物、砦岩、動物や蜂や蜂の巣まで、なにもかもが四角いブロック型の形状をしているマイクラの世界を見事に表現。“オーバーワールド”に迷い込んだキャラクターの1人、ナタリーを演じるエマ・マイヤーズは「開放的で無限に広がる世界」と見事なセットに圧倒され、ドーン役のダニエル・ブルックスは「あのマインクラフトが現実になるなんて!」と、小道具に至るまでこだわり抜かれた圧巻のビジュアルについて興奮気味にコメントしている。
さらに本映像では、本作で未知の冒険へ繰り出すキャラクターたちについても紹介。指をポンと指すだけでブロックが創りだされ、自由に組み合わせ“創造”することができる“オーバーワールド”。創作意欲をかき立てられ、この世界を謳歌していた主人公スティーブを演じるジャック・ブラックは「すごい創造力を発揮する」とコメント。本映像でも、アイテムを創造したり「ついてこい!」と走り出したりするスティーブの姿が見られる。
彼と同じく謎のキューブに導かれオーバーワールドにやってきた、年齢も境遇もバラバラな男女4人。ジェイソン・モモア演じるギャレットは、80年代に超一流ゲーマーとして一世を風靡するも、現在はすっかり影を潜め過去の栄光にすがりついている男。ロングヘアに髭がトレードマークで、モモアが「ギャレットはピンクが大好き」と語るように、劇中でさまざまなピンクのコスチュームを披露している。
そんな個性的すぎる大人たちとともに冒険することになる少年が、セバスチャン・ハンセン演じるヘンリー。もともと改造が得意で、オーバーワールドでも高い創造スキルを披露する。さらにマイヤーズ演じるヘンリーの姉ナタリー、ブルックス演じるドーンが加わった4人を待ち受けるものとは?本映像では現実の世界とオーバーワールドを行き来することも明かされ、ますますどんな冒険が展開されるのか期待は高まるばかり。カメラ目線で笑顔を連発する、キャスト陣のオフショットも必見だ。
しかしこの世界、楽しく愉快なことだけではなく、夜になると身の危険が。映像では、ゲームでもおなじみ、主人公たちに襲い掛かる四角いゾンビやスケルトン、そしてマイクラを象徴するモンスターとして世界中で知られ親しまれているクリーパーの姿も確認することができる。どこまでも四角くユニークなオーバーワールドの美術を担当したのは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作への参加で知られ、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(03)でアカデミー賞美術賞を受賞しているグラント・メイジャー。その確かなセンスを発揮しながら、人気の動画投稿者にも協力を仰ぎ、ゲームファンも映画ファンも夢中にさせる唯一無二の美術を完成させた。
本作で製作を務めたトルフィ・F・オラフソンは「ゲームの世界を正確に再現することにとても興奮した」、主演のブラックは「この映画はマインクラフトとそのプレイヤーの創造力をリスペクトしている。創れば生きのびられる、それがマインクラフトのすごいところです」とそれぞれ語り、マイクラへの確かな愛と真摯な姿勢で映画作りに臨んだことを明かす。また、ゲームの共同開発者イェンス・バーゲンステンは「完成が待ちきれない」と太鼓判を押す。
スティーブの案内により、なんでもアリの“オーバーワールド”の驚きの全貌を目にしていく面々。このあまりにも魅力的な世界を壊そうと目論む敵に立ち向かうため、大量の爆弾や工具が備えられたアイテム倉庫で、スティーブたちはブロック状の剣をはじめとした武器や防具を創っていく。
また、本作のムビチケ前売券が12月13日(金)より発売が決定。ムビチケ前売券(カード)は、クリーパーの顔面の“どアップ”がインパクト抜群のビジュアルとなっている。来年2025年の公開に備えてぜひゲットしていただきたい。
文/山崎伸子