12月16日、丸の内ピカデリーにて映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)のジャパンプレミアが開催され、本作で日本語吹替版の声優を担当した市村正親、小芝風花、津田健次郎と、神山健治監督、そして特別ゲストの阿部一二三が登壇した。
本作は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の知られざる200年前の物語を描く長編アニメーション。「精霊の守り人」「東のエデン」の神山健治が監督を務め、SOLA ENTERTAINMENTがアニメーション制作を担当。日本語吹替版声優は、『魔女の宅急便』(14)の小芝風花が王女ヘラ役を、『テルマエ・ロマエ』(12)の市村正親がヘルム王役を、そして「呪術廻戦」の津田健次郎がウルフ役を務める。
全米で3000館以上、全世界で数万スクリーンに及ぶ拡大公開が決まり、日本語吹替版での上映を希望する国も複数あるという本作。それについて神山監督は「海外でも結構、日本語(吹替)版で観たいと言ってくれる人が多くて。それはすごく誇りに思います」と喜び、市村は「今日、全世界でやるというのを初めて聞いてびっくりしましたよ。そんなことだったら、もうちょっとしっかりやっていたのに(笑)」と、ジョークを飛ばして会場から笑いを誘った。
続けて、市村は完成版を観た感想として「最初1人でアフレコをやっていたんで本当に寂しかったんですけども、(完成版で)みんなが結集してやっているのを観たらすごく興奮しましたね。戦いのシーンは、最初から終わりまでハラハラ。すごい映画ができたなと。これ、公開したら、うちの中学1年生と高校1年生の子どもにもさっそく観させようと思います。特に僕、いい役やってるんで!」と胸を張った。
一方、アニメーションに声を当てるのは初めてだという小芝は「『やりたいです!』って言っていたんですけど、こんなに軽はずみに言っていいものだったのかとあとから思いました。なのでアフレコの日まで心臓がドキドキして。収録後も、やっぱりアニメーションの顔から自分の声が出てくるっていうのが慣れなくて。大丈夫かなって…」と心配顔。これに市村は「小芝ちゃんって、俺のイメージではもうちょっと少女かな?と思っていたんですよ。でも出来上がりを観たらしっかりとした女性でした!」と褒め称えていた。
そしてイベントの後半には、“世界を舞台に活躍する人”として、五輪メダリストの阿部一二三が登場。“自身の原点”を表す写真を披露していくコーナーで、兄の勇一朗、妹の詩の3人で写る写真を公開し、「これは小学2年くらいのですかね。まだ始めたてですが、柔道に本気で向き合い始めたころ。柔道が恐くて、ずっと泣いていて。泣き虫で女の子にずっと負けていました」と、意外なエピソードを告白。
このトークに小芝は「97年生まれ?同い年?え~!」と驚きつつ、「(五輪の)試合見ていました!かっこよかったです!」と笑顔を見せていた。
取材・文/平井あゆみ