神尾楓珠&桜田ひより、映画『大きな玉ねぎの下で』で描かれた恋物語に思うこと。「顔を知らないからこそ言えることもある」

神尾楓珠&桜田ひより、映画『大きな玉ねぎの下で』で描かれた恋物語に思うこと。「顔を知らないからこそ言えることもある」

「いまの時代なら可能性としては全然あるだろうなとは思います」(神尾)

【写真を見る】神尾楓珠と桜田ひよりを撮りおろし!顔も知らない相手と最初に会う約束をするなら…2人が選んだ場所とは?
【写真を見る】神尾楓珠と桜田ひよりを撮りおろし!顔も知らない相手と最初に会う約束をするなら…2人が選んだ場所とは?撮影/河内彩

――手紙やノートでのやり取りをとおして育まれる、素顔を知らない人との恋について、どのように感じましたか?

神尾「実際に経験はないけれど、いまの時代なら可能性としては全然あるだろうなとは思います」

桜田「私も経験はないけれど、いまの世の中には起こり得ること。そういう形で恋をするのもいいなと思います。ただ、私自身には多分ないだろうなあ」

神尾「僕は字がきれいな人が好き。字を見て気になって、どんな人なんだろう?という気持ちにはなるかもしれない。字に限らず、なにかしらのきっかけで相手が気になって会ってみたくなる可能性はあるんじゃないかな」

最初は業務連絡だけだったが、次第に2人はノートに趣味や悩みも綴るようになった
最初は業務連絡だけだったが、次第に2人はノートに趣味や悩みも綴るようになった[c]2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

――劇中では自分がやりとりをしている相手のことを知りたくなり、どんな人なのか覗きに行くシーンも。お2人なら、どのタイミングで相手を「見てみたい!知りたい!」と思いますか?

神尾「できるだけ早いほうがいいよね?」

桜田「私もできるだけ早く、かも」

神尾「できるだけ早く知るか、ずっと知らないがいいかな。知るなら自分の芯の部分をさらけ出す前に知っておきたい気もするなあ…」

桜田「そうですよね。連絡事項程度のやりとりなら顔を知らないままでいいけれど、恋愛してみたいという想いが芽生えそうなら、早めに相手を知りたいです。私なら会って直接話したいと思っちゃうはず。だってそのほうが楽しそうだから。恋愛するなら顔は知りたい、顔だけでなくむしろ個人情報は少しでも多く知っておきたいです!」

神尾「顔を知らないからこそ言える悩みもあったりするから、もし自分の芯まで話してしまっていたら、一生顔を知りたくないって思っちゃうかも。いろいろなことをさらけ出したあとに会うのってちょっと恥ずかしいですよね。恋愛感情が出た場合は素顔が見たいと思うかもしれないけれど」

桜田「私はネガディブな感情や自分の悩みをあまり人に話すタイプではなくて。5年くらい一緒にいる友だちに最近になってやっと話せるようになったくらい慎重というか時間が必要なタイプです。正直、何年もかけて素性を知らない相手と築き上げていく関係性は私には難しいと思います」

会ったことがないからこそ、素直になれるもの…
会ったことがないからこそ、素直になれるもの…[c]2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

――ノートや文通をとおして、顔も知らない相手と恋に落ち、素性を知らないまま“大きな玉ねぎの下(武道館)”で会う約束をする2組の恋の物語。神尾さんと桜田さんが顔も知らない相手と最初に会う約束をするなら、どんな場所を選びますか?

神尾「好きなアーティストが一緒ならライブに行きます。お互い好きなものなら、初めてでも話は弾むと思うし。映画の話が出たら『今度その映画を観に行こう!』って自然な流れだからいいんじゃないかな」

桜田「私はごはん屋さんかカフェ。会話が得意ではないので、その人の持つ空気感や話のテンポ、好きな食べ物などを知るためにごはん屋さんに行きます。もし自分とは合わないと思ったらしゃべらずひたすら食べていればいいですし…(笑)」

神尾「黙って食べ続けるの?」

桜田「合わないと思ったら、そうなっちゃうかも。映画館だと映画の世界に入っちゃうから相手を知ることって難しくないですか?映画が終わってから相手を探る時間を設けるんですか?」

神尾「終わってから感想話したりするでしょ」

桜田「私は少しでも早く相手を知りたいから、話したい!とにかく空気感と話のテンポと笑いのツボが合うかどうかは早めに知りたくなると思います」

神尾「笑いのツボって映画を観ていてわかったりしない?」

桜田「そうなると映画はコメディを観るんですか?」

神尾「初めて会うならコメディがいいかもね」

桜田「ホラーとかはどうですか?」

神尾「ホラーもハードル高いんじゃない?」

桜田「日本の作品か海外の作品かによるかな」

神尾「いろいろと探る気満々だね(笑)」

武道館で初めて会う約束をした2人は…
武道館で初めて会う約束をした2人は…[c]2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

――ちなみに劇中の2人は好きなアーティストが同じというきっかけで距離が縮まっていきます。趣味や好みは違っても距離は縮められる、もしくは、趣味や好みが同じだとグッと惹かれていくパターンも。お2人はどちらのタイプですか?

神尾「同じだったらいいなと思うけれど、趣味や好みが違うのも全然構いません。知らない価値観を知れる楽しさがあって、それはそれで楽しそうだと思います」

桜田「確かに一緒だったらいいなとは思いますけど、されて嫌なこと、うれしいことが一緒の人のほうが大事かも。価値観とまでは言わないですけど、人間的な部分で感じることが一緒だったら趣味とか好みは違っても全然構わないかな。好きなことをやっている時間がお互いにあってもいいんじゃないかなって思います」


取材・文/タナカシノブ

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