第97回アカデミー賞10部門ノミネート!『ブルータリスト』先行&IMAX上映決定
エイドリアン・ブロディが主演を務める映画『ブルータリスト』(2月21日公開)が第97回アカデミー賞で10部門にノミネートされたことが明らかになり、一部劇場での先行&IMAX上映が決定した。
本作は、第2次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(ブロディ)の30年にわたる数奇な半生を、36歳の気鋭ブラディ・コーベットによる監督、脚本で描きだした、壮大な人間ドラマ。トートは、第2次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカのペンシルベニアへと移住したトートは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。トートが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だった。
現地時間3⽉2⽇(日)に開催される第97回アカデミー賞で、本作は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞、編集賞、撮影賞、美術賞の合計10部門でノミネート。このノミネーションを記念して、2月11日(火・祝)より、TOHOシネマズ日比谷限定で先行&IMAX上映が決定。監督のコーベットが観客をより深い没入体験へ誘うためにこだわった「第一章100分+インターミッション(休憩)15分+第二章100分」という上映形式を、いち早く最高の環境で体験できる貴重な機会となっている。
なお入場者特典として、インターミッション中に読むために作られた冊子「特製ミニブローシャ」(※非売品、限定数)の配布も決定。同冊子は本作の主人公であるトートのクリエイションの歴史を紐解くような内容となっていて、インターミッション15分の間に読むことで第二章への理解が深まっていくような仕掛けになっている。
移民として苦境にさらされながらも力強く生きる主人公の姿を活写した本作。第97回アカデミー賞の発表を前に、極上の没入体験で映画に酔いしれよう!
文/スズキヒロシ