漫画原作と映画のシンクロ率を徹底解説!『勇敢な市民』原作再現度100%の場面写真を公開
韓国で高評価の大人気WEBマンガを原作とした『勇敢な市民』(公開中)。今回は、漫画原作と映画のシンクロ率を徹底解説する。さらに、特別に原作とかけあわせた場面写真が公開となった。
本作は、韓国で評価9.8点を記録したWEBマンガ「勇敢な市民」が原作のアクションコメディ。女性教師ソ・シミンは、トラブルを避け正規雇用を勝ち取るために学園内にはびこる悪事をすべて見逃してきた。だが、教師ですら手を出すことができない巨悪ハン・スガンが現れた時、猫のマスクで正体を隠したシミンが立ち上がる。彼女の正体は元ボクシング王者にして、数々の格闘技をマスターした猛者だった。
主演は「哲仁王后~俺がクイーン!?」、「サムダルリへようこそ」などのシン・ヘソン。事なかれ主義で猫をかぶった女性教師、そして実際に猫のマスクをかぶった最強のファイター、シミンを熱演する。「D.P. -脱走兵追跡官-」、「マスクガール」などのイ・ジュニョンが学園を支配する生徒スガンを演じる。パク・シネが主演を務め高視聴率を記録した話題のドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」を手がけるパク・ジンピョが監督を務める。公開後、続々と本作への絶賛の声が上がっており、そんななかでも映画と原作のシンクロ率に賞賛の声も多数上がっている。
今回は、漫画原作と映画のシンクロ率を徹底解説。原作「勇敢な市民」は正規雇用を勝ち取るためにトラブルを避け学園内の悪事を黙認してきた女性教師が、猫のマスクで正体を隠して巨悪に立ち向かうというストーリーで読者の心を捉え、韓国で評価9.8点を記録した大人気WEBマンガ。日本でもLINEマンガで配信されており、韓国ならではの厳しい縦社会のキャラクター設定と、不条理に女性ヒーローが立ち向かうストーリーに、面白さと注目を集めている。映画化にあたりメガホンをとったジンピョ監督は、「原作が良かったし、なにより仮面という設定が良かった。仮面は私たち皆の心の中に隠れているファンタジーです。猫の仮面を通じて、なかなか出しにくい勇気、私たちが見たくて会いたいヒーローを表現しました」と演出した契機について語っている。
原作の内容を忠実に再現しようと試みた監督は、原作とのシンクロ率が高い部分としてキャスティングを挙げ、シミン役のヘソン、スガン役のジュニョンに対する高い満足度を語った。監督は原作が持つ真正性を損なわないために、撮影期間中、俳優陣と絶えず意思疎通を図り、原作の再現に心血を注いだという。ヘソンとジュニョンも監督の強い意志に応えようと、撮影前からアクションスクールに通い、自らアクションシーンを演じることで細かな表情までもこだわりをみせ、映画化の完成度を高めた。唯一原作から変更したのは、学園の暴君スガンという悪役のキャラクターの過去を描かず、悪役に対し同情されたり理解されたりする余地を与えないことだそう。映画だけの特別感を加えて原作以上の面白さが、さらに映画への評価を高めた。
今回、特別に原作とかけあわせた場面写真を公開。非正規教師シミン役を演じたヘソンの猫を被った表と裏の顔の表情の完璧なシンクロ率は一目瞭然だ。また、極悪セレブであるスガンを演じた、ジュニョンは完璧にキャラクターに成りきろうと、寝る前30分程、鏡を見ながら悪い目つきを練習したという。その甲斐あってスクリーンに映る冷酷非道な悪役スガンの姿をまさに原作そのままに再現している。
原作以上に爽快感を味わえると注目されている『勇敢な市民』。キャスト、スタッフが全身全霊をかけて作り上げた、原作とのシンクロ率にも注目し、本作をぜひ劇場で楽しんでほしい。
文/鈴木レイヤ