どこから見ても地獄!?北村匠海主演映画『悪い夏』クズとワルの面々が勢ぞろいした場面写真
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の同名小説を、北村匠海主演で映画化した『悪い夏』が3月20日(木・祝)より公開される。このたびクズとワルの面々が勢ぞろいした場面写真が一挙解禁された。
監督は田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才、城定秀夫。脚本は『ある男』(22)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英、向井康介。北村は主人公の佐々木守役で、真面目に生きるも、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく男の姿を渾身の力で体現する。
また、色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー、愛美を演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者、金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚、宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩、高野役に毎熊克哉、金本の愛人、莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人、山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演。中毒者続出の極悪小説と日本映画界の旗手たちの奇跡の化学反応が、衝撃のサスペンス・エンタテインメントを生みだした。
解禁されたのは、北村をはじめクセものぞろいのキャストが見せる“狂乱”の表情を切り取った場面写真たち。気弱な性格がゆえにどん詰まり“目が死んだ”うつろな表情がインパクトある佐々木(北村)、そっと手を重ねながら意味ありげな視線を佐々木に向ける愛美(河合)、獲物を追い詰めるのを楽しんでいるかのようにギラついた眼で佐々木に絡む金本(窪田)、佐々木に制されているのに目もくれずに、自分勝手な正義感に燃える宮田(伊藤)、薄っぺらさが透けて見える疑惑が付きまとう高野(毎熊)、金本の顔色一つで動く山田(竹原)と莉華(箭内)、生きる気力をどこかに置いてきてしまったかのような暗い顔の佳澄(木南)。思いがけない出会いをきっかけに始まる破滅への転落が一体どんなものなのか、怖いもの見たさが止まらないシーンが並んでいる。
また、豪華ゲストが登壇する舞台挨拶付き完成披露上映会が、2月17日(月)に開催されることが決定。イベントには、北村、河合、窪田、木南、伊藤、毎熊、箭内、城定監督が参加予定となっている。真面目に生きる気弱な公務員の破滅への転落と、“いまそこにある”恐怖を描く狂乱のエンタテインメントを、ぜひ劇場で体感してほしい。
文/山崎伸子