大根仁監督、斎藤工も大絶賛『セッション デジタルリマスター』公開決定!新予告編、新ポスター、場面写真一挙到着
デイミアン・チャゼル監督衝撃の長編デビュー作『セッション』(14)が、公開10周年を機に、タイトル『セッション デジタルリマスター』として、4月4日(金)より全国公開されることが決定。このたび、新たに制作された予告編映像、ならびに新ポスタービジュアルが完成し、デジタルリマスター版の場面写真6点も一挙解禁された。
2014年、ある新人監督が作った低予算映画が、サンダンス映画祭W受賞(グランプリ&観客賞)を皮切りに、驚異的な受賞数とノミネート数で賞レースを席捲し、アカデミー賞作品賞を含む5部門にノミネート3部門受賞まで上り詰めた。それが全世界の観客が魂を殴られた衝撃作『セッション』だ。真の天才ここにありと、その名を世に轟かせた、当時28歳のチャゼル。その後『ラ・ラ・ランド』(16)での大成功を経て『ファースト・マン』(18)、『バビロン』(22)を発表し、現在は40歳にして常に次回作が期待されるハリウッドの大物監督である。
『セッション』は、高校時代にバンドでジャズドラマーとして活躍したが、厳しい指導者に苦悩したチャゼル監督の体験から生まれた自伝的な物語。多くのプロデューサーが怖気づいた斬新すぎる脚本に惚れ込み、製作総指揮を執ったのは、名匠ジェイソン・ライトマン。若きドラマーと鬼教師の究極の師弟関係を才能VS狂気で演じ切ったのは、『トップガン マーヴェリック』(22)のマイルズ・テラーと、本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優J・K・シモンズだ。
日本でも2015年に公開された『セッション』は、各界の錚々たる著名人や文化人より絶賛された。青木崇高、有村昆、綾戸智恵、IMALU、上野樹里、大谷ノブ彦(ダイノジ)、大根仁、金子ノブアキ、香山リカ、小堺一機、小島秀夫、是枝裕和、斎藤綾子、佐野元春、斎藤工、佐々木俊尚、芝山幹郎、関根勤、鈴木おさむ、水道橋博士、シシド・カフカ、立田敦子、長谷川町蔵 、中村達也、花くまゆうさく、ピーター・バラカン、ピエール中野 (凛として時雨)、ヒロ川島、町山智浩、マーティ・フリードマン、松江哲明、美内すずえ、宮本亜門、門間雄介、山里亮太、よしひろまさみち、ライムスター宇多丸、LiLiCo、RINA(SCANDAL)、和田竜―ら総勢40名から寄せられた熱狂的なコメントは本作の圧倒的な面白さを保証し、観客を興奮の渦に巻き込んだ。破格の絶賛を浴びた一方で、作品の解釈を巡る論争も注目され、社会現象を引き起こして、大ヒットを記録した。
平成から令和となり、パンデミックを経て、社会もエンターテインメントも人の気持ちも大きく変わった。そんな刷新された時代の映画館に、4K & Dolby Atmosのデジタルリマスターによって進化を遂げた傑作が帰ってくる。若きドラマーと鬼教師の狂気の対決は、いまを生きる私たちになにを突き刺すのか?
名門音楽大学に入学したニーマン(テラー)はフレッチャー(シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない完璧を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。果たして、フレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それともたたき潰すのか?ラストステージで2人が見せる衝撃のセッションの結末とは?
解禁された予告編映像では、ジャズの有名曲「Caravan」をビッグバンドが演奏する冒頭シーンから、音楽の迫力に、4K & Dolby Atmosのデジタルリマスターで進化した本編に期待が高まる。偉大な音楽家になるには邪魔だからと高慢な態度で恋人に別れを告げ、名門音楽大学に入学したことで最高の栄誉を約束されたと野心を膨らませるニーマンが、ドラムの練習に励む姿で幕を開ける。ところが、異様なまでの緊張感のなか鬼教師フレッチャーが登場。ドラムのテンポが違うと怒りで豹変したフレッチャーに、ニーマンは椅子を投げつけられ、ビンタでテンポを矯正され、「違う!クソったれ!」と罵声を浴びせられる。
ニーマンはドラムを叩き続け、「もっと!早く!もっとだ!」と鼓舞されながら、手の指から血が出るまで叩いても、「よし、始めから」というフレッチャーの狂気のレッスンが続く様子に、「映画館でしか体験できない―大根仁(映像ディレクター)」「人生変わる一作―斎藤工(俳優)※公式ブログ「斎藤工務店」より」「涙がこぼれた―山里亮太(南海キャンディーズ)」「ただただ圧倒された―ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)」というコメントが差し込まれる。予告編の最後で「ラスト9分19秒――映画史が塗り替えられる」というテロップが示唆する本編のラストでは、いったいなにが起こるのか?
新たにデザインされたポスタービジュアルは、公開当時から多くの映画ファンの脳裏に焼き付いた狂気の対決が伝わる名シーンをベースに、「世紀の傑作が4K & Dolby Atmosで蘇る!若きドラマーと鬼教師による狂気の対決は果たして!衝撃のラスト9分19秒、再び!」という新コピーが添えられている。ぜひ初公開当時は存在しなかった研ぎ澄まされた映像と大迫力の音響にて、その映画史に刻まれたラスト9分19秒を体感してほしい。
文/山崎伸子