第97回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた主題歌「El Mal」が胸熱な『エミリア・ペレス』日本版予告が公開!

第97回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた主題歌「El Mal」が胸熱な『エミリア・ペレス』日本版予告が公開!

本年度のカンヌ国際映画祭で主演女優賞と審査員賞をW受賞、ゴールデン・グローブ賞でも最多4部門を受賞、アカデミー賞では最多12部門13ノミネートと、“非英語映画”として歴代最多ノミネートの快挙を達成した『エミリア・ペレス』(3月28日公開)。主演のカルラ・ソフィア・ガスコンがトランスジェンダー女性として史上初のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことも話題の本作で、このたび日本版予告が解禁された。

本作は、本当の自分になりたいと願い、女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開いていく3人の女性たちの姿を、ミュージカル仕立てで描いたまったく新しい異色の感動作。監督と脚本を手掛けたのは『ディーパンの闘い』(15)でカンヌ映画祭パルムドールを、『ゴールデン・リバー』(18)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞したフランスの名匠ジャック・オーディアール。72歳のベテラン監督とは思えないみずみずしい感性で新境地を切り開き、破天荒なストーリーを圧巻のミュージカル・エンタテインメントへと昇華させた。

出演するのは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで広く愛され、本作にてゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を初受賞したゾーイ・サルダナ、主演でカンヌ国際映画祭において、トランスジェンダーの俳優として初めて女優賞を受賞したガスコン、全米の若者から絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメス、そして国際的に活躍するメキシコ出身のアドリアーナ・パス。カンヌ国際映画祭では、異例の4人でのアンサンブルで女優賞を受賞し、審査員長を務めた『バービー』(23)のグレタ・ガーウィグ監督は「4人はそれぞれが秀でていたが、一緒になると超越していた」と絶賛した。

解禁された日本版予告映像では、メキシコを牛耳る最恐の麻薬王マニタス(ガスコン)と、優秀な才能をボスに利用され、不遇の日々を送る弁護士リタ(サルダナ)の衝撃的な出会いから幕を開ける。そこで告げられたのは、「女性になりたい」というマニタスからの思いもよらぬ告白だった。長年抱えてきたせつなる願いを叶えるため、リタの助力により死を偽装、妻ジェシー(ゴメス)にも知らせず、これまでの人生を葬ることに成功したマニタスは、“エミリア・ペレス”として極秘に新たな人生を踏みだす。そして訪れた静寂の日々もつかの間、エミリアは再びリタの前に姿を現す。

世界各国の映画祭で注目され、ゴールデン・グローブ賞で主題歌賞を受賞、さらにアカデミー賞でも歌曲賞にノミネートされた主題歌「El Mal」がボルテージを最高潮に高める。そのなかでエミリアとの出会いにより解き放たれ、“自分らしい自由な人生”へと大きく運命を切り開くことになる女たちの決意、覚悟、葛藤に満ちた表情が歌やダンスとともに切り取られている。


大胆でエキサイティング、美しくもダーク、ロマンティックで悲劇的な『エミリア・ペレス』にぜひ注目してほしい。

文/山崎伸子

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