ハリソン・フォードとの共演にアンソニー・マッキーが感激『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ワールドプレミア
マーベル・スタジオの劇場公開最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が2月14日(金)より日米同時公開される。公開目前の日本時間2月12日に、アメリカ・ロサンゼル のTCLチャイニーズ・シアターにて本作のワールドプレミアが開催され、豪華キャスト陣やスタッフが集結した
本作の主人公は、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)のラストでヒーロー引退を決めたスティーブから“正義の象徴”である盾を託されたサム・ウィルソン。プレミアには、サム役のアンソニー・マッキー、米大統領サディアス・ロス役のハリソン・フォードを筆頭に、“2代目”ファルコンことホアキン・トレス役のダニー・ラミレス、ロスの側近である政府高官ルース・バット=セラフ役のシーラ・ハース、『インクレディブル・ハルク』(08)にも登場した謎の男サミュエル・スターンズ役のティム・ブレイク・ネルソン、ロスの娘ベティ・ロス役のリヴ・タイラー、そしてマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギやプロデューサーのネイト・ムーア、監督のジュリアス・オナーら超豪華キャスト&製作陣が集結した。
サムは、“正義の象徴”キャプテン・アメリカという重圧に葛藤しながらも、スティーブの意思を継ぎ、その圧倒的な重みを背負い戦うことを決意する。キャプテン・アメリカのコスプレをして公開を心待ちにするファンたちの熱気に包まれながら、マッキーはブルーのスーツをスタイリッシュに着こなして登場。作品を楽しみに待つファンに向けて「この瞬間をずっと待ち望んできました。サムが輝く瞬間が訪れることに興奮しています。皆さんはスリル満点でワクワクするような映画を期待していてください。サム・ウィルソンの活躍を観てもらえることが楽しみで仕方ないです」と公開を迎える喜びを告白。
また、ハリウッドの名優フォードとの共演を改めてかみしめるように「21年前、ハリソン・フォードが出演する映画で、私はある部屋に入り、一瞬だけ演技をし、次のシーンではトランクのなかにいるような役を演じました。それだけが私の役目でした。そして21年後のいま、ハリソン・フォードの隣に立って、彼の共演者だと言えるようになりました。これは本当にアメリカン・ドリームです。自分が尊敬する人物が、自分を共演者として受け入れてくれるなんて!」と興奮しながらコメント。
本作では、これまでのキャップ同様に盾を駆使した重厚感たっぷりの肉弾戦に加え、翼を広げ自在に空を駆ける圧倒的スケールの空中アクションも展開される。マッキーはそんな本作について「この映画は、マーベル映画の愛すべき魅力を凝縮したような作品になりました。つまり、アクションがあり、ハラハラドキドキがあり、ワクワクがあり、すべてが詰まっています。物語のスケールの大きさも伝わってくるでしょう」と自信を口にした。
これまで数多くの名作で映画界を牽引し、ついに本作でMCU初参戦となる“映画界の伝説”フォードが会場に登場すると、ファンのボルテージも最高潮に。「私たちは長い時間をかけてこの映画を制作してきました。そんな本作は本当に満足の出来ですし、ここにお披露目できることを嬉しく思っています」と喜びを語っている。
劇中では、フォード演じるロス大統領が開く国際会議でテロ事件が発生し、それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展する。キャプテン・アメリカは、その混乱を止めようと立ち上がるがレッドハルクに変貌したロスが行く手を阻む。キャプテン・アメリカはヒーローを代表するような存在だが、フォードは「私が若手の頃、ヒーローを演じるということについてよく質問されたものです。私の答えはいつも決まっていて、“私はヒーローを演じているわけではない。私は1人の男を演じているだけで、その男がたまたま人を助けるために見返りを求めずに行動する瞬間があるだけだ。それがヒーローのように見えるのだ”と答えていました。人はそんな勇姿を目にすると感動するし、心が温まるのだと思います」とヒーロー映画の魅力について言及した。
最後に、ジュリアス・オナー監督からも本作の座長であるマッキーに「心、魂、才能、魅力、ユーモア、君はすべてにおいて本当に特別な存在です。今日はこの映画と君を祝うためにここにいるが、君ほどの素晴らしい主演俳優がいなければ、今日という日を迎えることはできなかったでしょう。君は我々をここまで連れてきてくれた人です」と熱いメッセージが贈られた。
ほかにも、サイドワインダーことセス・ヴォルカー役のジャンカルロ・エスポジート、イザイア・ブラッドリー役のカール・ランブリー、レイラ役のショシャ・ロケモアらも登場。ファンとの撮影やサインに応じるなどして、新たなキャプテン・アメリカの誕生を盛大に贈りだす、大盛況のプレミアイベントとなった。
文/山崎伸子