溝端淳平&百田夏菜子、MCUヒーロー“継承”への重責で共鳴!村井國夫はハリソン・フォードの「新たな一面を演じられてうれしい」と感激

溝端淳平&百田夏菜子、MCUヒーロー“継承”への重責で共鳴!村井國夫はハリソン・フォードの「新たな一面を演じられてうれしい」と感激

マーベル・スタジオ劇場公開最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2月14日公開)のジャパンプレミアが2月13日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、日本版声優を務める溝端淳平(キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン役)、村井國夫(レッドハルク/サディアス・ロス役)、森川智之(サミュエル・スターンズ役)が出席。お祝いゲストとして、小杉竜一(「アントマン」シリーズのルイス役)、百田夏菜子(「ブラックパンサー」シリーズのシュリ役)も駆けつけ、会場を盛り上げた。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2月14日公開)のジャパンプレミアが行われた
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2月14日公開)のジャパンプレミアが行われた

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)に次ぐ、「キャプテン・アメリカ」シリーズの最新作。主人公となるのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)で、サノスを相手にアベンジャーズをアッセンブルした“初代”キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)から最も信頼され、スティーブから盾を託されたファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)。スティーブの意思を継ぎ、圧倒的な重みを背負うことを決意したサムの新たな戦いが幕をあける。

溝端淳平、感無量の面持ちで挨拶
溝端淳平、感無量の面持ちで挨拶

2014年の『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』から長きにわたりサム・ウィルソン役を務め、“キャプテン・アメリカ役”を継承することとなった溝端は「ファルコンが時を経て、キャプテン・アメリカとして、しかもスクリーンの主役として帰ってまいりました。感慨深いです」と喜びを吐露。「新たなMCUシリーズの序章となる作品。存分に楽しんで、皆さんのなかにチーム感が生まれてほしい。みんなで歓声を上げながら観てほしい」と呼びかけ、拍手を浴びていた。

村井國夫、絶叫!
村井國夫、絶叫!

「うわー!」とレッドハルクになりきって絶叫しながら登場した村井は、「ハリソンさんの声は、もう40年以上前からやっています。『スター・ウォーズ』が最初。それからずっと彼の映画を担当してまいりました」とフォードとの縁にしみじみ。フォードがインディ・ジョーンズを演じた最後の作品『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)の公開記念舞台挨拶では、フォードからサプライズメッセージを受け取ったと振り返り、「『ロングジャーニーを一緒に歩いてくれてありがとう』というメッセージをいただいて、感激しました」と目を細めた。演じるうえでは「ハリソンさんの役というのは、ちょっと茶目っけや少年ぽいところもあり、物語を背負っていく役が多い。今回はいままでとちょっと違う。重厚感があって、謎を秘めていて、問題も持っている。それに『うわー!!』ですよ!」とやはり叫び声がポイントとなった様子で、「あのシーンは、ハリソンさんが楽しんで思い切ってやっている。これは俺も思い切ってやらなきゃいけないと思った。ハリソンさんの新しい面を演じられてとてもうれしかったです」とフォードから刺激を受けたことも明かしていた。

「楽しんで演じた」と話した森川智之
「楽しんで演じた」と話した森川智之

『インクレディブル・ハルク』(08)にも登場した男サミュエル・スターンズ役を続投した森川は、「皆さん、覚えていらっしゃいますか。ブルーと言われていた彼が、再び。まさか僕がやっていたなんて」と笑顔をのぞかせつつ、「ここにも森川智之がいたな、みたいな。ちょっとオタク心をくすぐるような感じで、楽しんで演じさせていただきました」と約17年ぶりの再演に充実感。「言いたいことはいっぱいありますが、言えない」とネタバレを回避していた。

百田夏菜子は、お祝いとしてチョコレートケーキをプレゼント
百田夏菜子は、お祝いとしてチョコレートケーキをプレゼント

本作では、日本が鍵を握るという。溝端は「この作品はもちろんですが、今後の作品にも大きく関与するのではないか」と思いを巡らせ、「僕の考察です。今後もっとも重要な鍵を握るのが、日本になる可能性もあるなと感じている」と期待を寄せた。またお祝いゲストとして駆けつけた小杉も、「MCUの作品で日本がキーになると聞いて、うれしいし、楽しみ!」と声をあげ、「MCUの新章に入るということで、ルイスも横をかすめさせてほしい」と担当しているルイスの活躍を希望。

溝端淳平の言葉に救われたという、百田夏菜子
溝端淳平の言葉に救われたという、百田夏菜子

「ブラックパンサー」シリーズでブラックパンサーを“継承”した経験のある百田は、「ブラックパンサーを継承した時のことを思い出すと、いまでも緊張します。その時のプレッシャーや楽しみな気持ちが蘇ってきます」と溝端が感じている“継承”の重責に共鳴。「舞台挨拶の時に、溝端さんが声をかけてくださったことをすごく覚えていて。『ブラックパンサー、大変だったでしょう。すごくよかったよ』と言っていただいて、すごく救われてホッとした」と感謝を伝えた。当時のことを覚えているという溝端は、「同じ気持ち。それはなかなかない経験。こうやって応援しに来てくれたのが、すごく心強い」と同志のような気持ちを口にしていた。


ルイスの今後の活躍に期待した小杉竜一
ルイスの今後の活躍に期待した小杉竜一

“キャプテン・アメリカの継承”にちなみ、溝端が「受け継いでいきたいこと」を告白する場面もあった。「僕の人生において、蜷川幸雄さんとの出会いが大きい。蜷川さんは口を酸っぱくして『自分を疑え』とおっしゃっていた。その言葉を肝に銘じて、自問自答することを忘れずに受け継いでいきたい」とモットーを告白した溝端。最後には「ニューキャプテン・アメリカのスクリーンデビュー作です。『アベンジャーズ』シリーズへの序章。これからまた新たにMCUは盛り上がっていきますので、存分に楽しんでください!」と力強くアピールしていた。

取材・文/成田おり枝

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