新キャプテン・アメリカ役のアンソニー・マッキー、『エンドゲーム』から最新作までの軌跡に思いを馳せる「次のクライマックスへの土台となる作品」
マーベル・スタジオ最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が公開中。本作の主人公は、スティーブ・ロジャースから“正義の象徴”の盾を託された新キャプテン・アメリカ、サム・ウィルソン。サム役のアンソニー・マッキーや、米大統領サディアス・ロス役のハリソン・フォードなど豪華キャストが顔を揃えている。
本作は「キャプテン・アメリカ」シリーズの第4作で、ディスニープラスオリジナルシリーズの「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の続編となる。サムが本格的にキャプテン・アメリカとして活動を始めるまでを描き、アベンジャーズの再始動への第一歩となる。サディアス・ロスが大統領に就任し、さらにレッド・ハルクに変身することも明らかとなり、話題を呼んでいる。
公開前にラスベガスで行われた記者会見には、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、監督のジュリアス・オナー、そしてマッキー、フォード、2代目ファルコンのホアキン・トレス役のダニー・ラミレス、ロスの側近ルース・バット・セラフ役のシーラ・ハース、謎の男サミュエル・スターンズ役のティム・ブレイク・ネルソン、サイドワインダー役のジャンカルロ・エスポジートらが登場。“新生キャプテン・アメリカ”の展望を語ってくれた。
「キャプテン・アメリカとしてサム・ウィルソンが引き続き活躍するのを見たかったんです」(ケヴィン・ファイギ)
――まずはサム役のマッキーさんにお聞きします。キャプテン・アメリカの盾を手に取るにあたって、あなたにとって最も重要なポイントはなんでしたか?
アンソニー・マッキー(以降、マッキー)「一番大きかったのは、10年以上前から知っているスタッフが大勢いて、みんながクランクインの日に祝福してくれたことです。不思議な感じでした。衣装のスタッフは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でも一緒で、小道具を担当したスタッフもいました。彼らとはまるで家族のような関係で、キャラクターが成長し、輝く瞬間を一緒に目の当たりにしてきました。だから、多くの共演者や友人たちと一緒にそれを成し遂げることができてうれしいのです」
――マーベル・スタジオを統括するファイギ社長に質問です。今作を制作したいと思ったのは、どのよう理由からですか?
ケヴィン・ファイギ「キャプテン・アメリカとしてサム・ウィルソンが引き続き活躍するのを見たかったんです。これまでに制作した映画の中で最大の作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、スティーブ・ロジャースがサム・ウィルソンにバトンタッチするのを見て、このストーリーを継続したいと思いました。常に新しいキャラクターをMCUに登場させることが重要です。ここにいるすばらしいキャストがまさにそれを実現してくれました」
――オナー監督にお聞きします。この映画の監督を務める機会を得たことはどのような意味を持つのでしょうか?
ジュリアス・オナー「ご存じのように、キャプテン・アメリカのフランチャイズはMCUの中核をなすものです。キャプテン・アメリカは常にアベンジャーズのすばらしいリーダーでしたが、この映画の中心となるストーリーは、本当にワクワクし、激しく、そしてとても感動的なものでした。そして、そのテーマにマーベルのスタッフやキャスト全員が共感し、お互いの長所を見出そうと腐心する姿にとても興奮しました。アクション満載ですばらしい視覚効果に満ちたストーリーを語れるチャンスを得て、しかもすばらしいキャラクターやテーマも備えているとなれば、まさに夢が叶ったようなものです。そして、このようなスターキャストを演出できるなんて、本当にすばらしい経験でした」
――フォードさんは以前にも大統領役を演じていましたが、今回はレッド・ハルクに変身する役です。その経験についてお聞かせください。レッド・ハルク役をまた演じたいと思いますか?
ハリソン・フォード「そうですね、ハルクがまた戻ってくることを願っています。いや、レッドハルク以外のなにかに変身できるストーリーを期待していますよ(笑)。人間誰しもハルクのような激情と人間らしさの間を揺れ動くものですが、私はそういうタイプではありません。この作品で演じる機会を得られたことをとてもうれしく思っています。このキャラクターは私にぴったりだと思いました。すばらしい俳優ウィリアム・ハート(故人であり、『インクレディブル・ハルク』(08)から『ブラック・ウィドウ』(22)までロス役を演じる)がこのキャラクターに与えた土台の上で、自分の仕事ができることを光栄に思いました。そして、私はマーベル映画で好きな俳優や尊敬する俳優たちが楽しんでいるのを見て、私もその一員になりたいと思っていたんです」