サンドウィッチマン伊達みきお、「映画ドラえもん」アフレコに苦戦!富澤たけしはスネ夫にツッコミ「髪型すごい」
「映画ドラえもん」シリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(3月7日公開)の完成披露試写会が2月16日にイイノホールで行われ、ゲスト声優を務める鈴鹿央士、藤本美貴、サンドウィッチマン(伊達みきお、富澤たけし)、寺本幸代監督が出席。ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫も駆けつけ、会場を盛り上げた。
シリーズ45周年記念作品となる本作は、絵に描かれた壮大な中世ヨーロッパの世界が舞台。“絵の世界”に飛び込んだドラえもんたちが、絵の中で出会った仲間たちとともに幻の宝石をめぐり強大な敵に立ち向かう、完全オリジナルストーリーが展開する。
オリジナルキャラクターで、絵のなかにある国“アートリア公国”の美術商人のパル役を鈴鹿、アートリア公国の王妃役を藤本、アートリア公国の王役を伊達、ワイドショーに出演する評論家役を富澤が演じる。サンドウィッチマンは、本作のイベントに初登壇となった。伊達と富澤はドラえもんたちとハイタッチをしながらステージに上がるなど、冒頭からにぎやかな雰囲気いっぱい。富澤は「隣がジャイアンなので、殴られないように」と口火を切り、これにはジャイアンが「殴らないよ!俺たち、2人とも“たけし”だもんな!」と名前つながりで意気投合。富澤も「“ダブルたけし”で頑張ります」と楽しそうに話す。また富澤は「髪型すげえな!」とスネ夫にツッコむ場面もあり、スネ夫が「45年、これでやっています」と応えるなど、息ぴったりのやり取りで会場を沸かせていた。
初めて観た映画が『ドラえもん のび太の恐竜』(80)だったという伊達は、「映画ドラえもん」シリーズの参戦に「そのドラえもんのシリーズに出させていただけるなんて、本当に夢のよう。娘がいるんですが、誇らしいです。自慢ですよ!」と感激しきり。とはいえアフレコは「ものすごく難しかった」と苦笑いを見せた。同じくらいのセリフ量だという藤本は「1時間ちょっとくらい」のアフレコだったというところ、伊達は「僕、7時間かかった」のだとか。伊達は「結構セリフがあったんです。最後まで収録をして『もう1回、最初から聴いてみましょう』となったら、最初の方と声色が全然違った」と苦労を振り返りながら、「そんなこと気にしないで観てくださいね」と観客にお願い。藤本が「完成作を観ると、とてもステキだった」、寺本監督も「本当によかった。王様という感じだった」と称えると、伊達は安堵しつつ「夜11時半までかかった。ドラえもん、ごめんね。時間がかかって」とドラえもんに謝り、ドラえもんは「おいしいもの食べにいきましょう!7時間も頑張ったんですから、ご褒美ですよ!」と労っていた。
ドラえもんたちが、絶体絶命の大ピンチに見舞われる本作。ステージでは、スネ夫から「最近ピンチだった出来事を教えてください」と質問があがった。2年ぶり2度目のゲスト声優を務めた藤本は、前回のイベントで「本シリーズのキャラクターのなかで自分は誰に似ているか?」という質問に、「ジャイアンです」と答えていた。当時のことを回想した藤本は「最近の次女の口癖が、『おう、心の友よ』。娘もジャイアンになりかけている」とジャイアンの名セリフに触れながら大笑い。ジャイアンは「そうなのか!」と大喜びだった。
続けてドラえもんは、「僕たちと大冒険するとしたら、誰とどんな冒険をしたい?」と質問。富澤は「スネ夫とショッピングモールを大冒険したい。おごってもらえるかな」と期待して、スネ夫も「パパに言っておくよ!ショッピングモールごと買っちゃう!」と乗り気になった。一方の伊達は「ドラえもん」と名前をあげ、「ドラえもんとどら焼き工場に行きたい。出来立てを一緒に食べたい。どら焼き、100個(食べられそう)」と希望した。スネ夫が「すごいカロリーになりそう」と率直な感想を述べると、伊達は「作りたてはまだカロリーが発生していません。時間をおくと、カロリーが入ってくる。出来立ては0キロカロリー」とカロリーゼロ理論を持ち出して会場を笑わせていた。
そして鈴鹿は「たまに、顔がのび太くんと似ていると言われる。中学、高校とメガネだったんです。のび太くんぽいねとすごく言われていた」といい、「のび太くん、筋トレの旅をしましょう」とお誘い。「一緒に強くなりましょう」と提案した。のび太は「鈴鹿くんとなら、頑張れる!頑張る!」と奮起していた。笑顔いっぱいのイベントとなったが、最後に寺本監督は「アクションもあり、ハラハラドキドキできて、笑いや涙もある。最後にホッとした温かな気持ちで映画館を出ていただける映画になった」と完成作に胸を張り、拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝