瞬き厳禁の残虐な拷問シーン…『デビルズ・ゲーム』本編映像到着、“悪魔”の恐怖を味わう場面写真も
韓国の大ヒット映画『オオカミ狩り』(22)の制作会社が手掛ける『デビルズ・ゲーム』(3月7日公開)。このたび、残忍さ際立つ本編映像、場面写真が解禁となった。
主演には可憐な女装も話題になったドラマ「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」や先日PrimeVideoで配信がスタートし、寡黙な犯罪者を演じた『オオカミ狩り』など、カメレオン俳優の異名を持つチャン・ドンユン。普段は誠実な役柄が多いが、本作では本格的な悪役に初挑戦する。これまでの爽やかなイメージを脱ぎ捨て、ボザボサなパーマヘアとポップでワイルドなファッションで、残酷で狂気じみたシリアルキラー、ジニョクへと変貌を遂げた。一方、手段を選ばない刑事ジェファンには『狼たちの墓標』(21)や『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(24)など、コメディからノワールまでジャンルを問わない実力派俳優のオ・デファン。これまで演じてきた刑事役のコミカルなイメージを払拭する。2人が一人二役を演じて引き起こす化学反応が本作の見どころだ。
今回解禁となった映像では、殺人鬼ジニョク(チャン・ドンユン)の姿に入れ替わってしまった刑事ジェファン(オ・デファン)が、サイコパス殺人鬼集団の1人、パク・ソンマン(シン・スンファン)に監禁され目覚めるシーンから始まる。入れ替わった体を返してもらう条件として、ジニョクを裏切った殺人鬼集団のメンバー3人を捕まえてくるように指示され、あらゆる手段を尽くして共犯者を見つけだしては後輩刑事ミンソン(チャン・ジェホ)に引き渡し、自分が殺人鬼と入れ替わってしまった先輩刑事ジェファンである事も信じてもらおうとしていた。
そんななか、田舎の肉屋でひっそりと身を隠していたソンマンを見つけるも、警察に売られると思い、いっそのことジニョクを殺してしまおうと考えたソンマンと容赦ない殴り合いに。さらに、不穏な音楽で混乱し、なぜかジニョクは意識を失ってしまう。目を覚ますと逆さに吊るされており、意識が朦朧とするなか、赤いライトで照らされた不気味な部屋で包丁を研ぐソンマンの姿を確認する。
目を覚ましたジニョク(の姿をしたジェファン)に気がつくと、うれしそうに近づき逆さに吊るされた気分を尋ねるソンマン。実はこの状況、ジニョクが3人目の被害者女性を逆さ吊りにして行った拷問(生きたまま腕と脚を切り落とし殺した)と同じ状況だった。立場が逆になった気分を尋ねながら笑いかけると「お前も同じ気分になってみろ」と呟き、腕をナイフで切り始める。部屋に響き渡るジェファンの悲鳴と地面が血の海に変わる映像が映し出されている。そして殺人鬼の体に入れ替わった刑事ジェファンの精神は限界を迎える。
あわせて、激しいゴア描写や残虐な拷問シーンを予測してしまう場面カットも解禁。ナイフを手に高揚した表情を見せる殺人鬼ジニョクや、刑事ジェファンの記憶と体を乗っ取り、家族を人質に脅迫するジニョクのカット、拘束され拷問を受けるジニョクや連続殺人事件に翻弄され追い詰められていく広域捜査隊の刑事たちの極限状態がわかるカットなどが初公開された。
思わず顔を背けたくなるような激しいゴア描写や残虐な拷問シーンによる真に迫った恐怖を味わうことが出来る本作。これは冷酷な殺人鬼ジニョクの狂気が滲み出て行ったことなのか、はたまた刑事ジェファンが正義のために苦渋の思いで実行したものなのか。そして、本当の“悪魔”は誰なのか。息する暇さえ与えない熾烈な106分をぜひ劇場で体験してほしい。
文/平尾嘉浩