ロビー・ウィリアムスが“サル”である理由とは?謎を解き明かす『BETTER MAN/ベター・マン』特別映像

ロビー・ウィリアムスが“サル”である理由とは?謎を解き明かす『BETTER MAN/ベター・マン』特別映像

『グレイテスト・ショーマン』(17)のマイケル・グレイシー監督の最新作『BETTER MAN/ベター・マン』(3月28日公開)。本作より、主人公の伝説的ポップスターを“サル”として描いた謎を明かす特別映像が解禁となった。

ロビー・ウィリアムスの成功の裏にあった葛藤とは?
ロビー・ウィリアムスの成功の裏にあった葛藤とは?[c]2024 Better Man AU Pty Ltd. All rights reserved.

本作の主人公は、イギリス音楽界において史上最高の売り上げ記録をいまだ維持する“スーパー”ポップスターのロビー・ウィリアムス。1990年にボーイズグループ、テイク・ザットのメンバーとしてデビューし、その後ソロアーティストとして世界的な成功を収めたウィリアムスの波乱に満ちた人生を、観る者を夢中にする斬新な映像表現でせつなくもダイナミックに描き切る。

このたび、特別映像「WHY THE MONKEY?(なぜサルなのか)」が解禁となった。本作の主人公である伝説的ポップスター、ウィリアムスをサルとして描くという斬新なアイデアの背景が明らかになる。グレイシー監督は、ウィリアムスが自身を「サルのようにステージに上げられていた」と表現したことからこのアイデアを着想したと明かす。周りからではなく、ウィリアムス自身の視点で描く方法を思いついたそうで、「君(ロビー)の声とサルを合わせることで、君の実像を描く最高の方法を見つけた。これまでのどんなミュージカル映画よりも」と説明し、いままでにないミュージカル映画の新たな映像表現へと挑んだことが伺える。

【写真を見る】テイク・ザットのメンバーとして、ソロアーティストとしても世界的な成功を収めたロビー・ウィリアムスが“サル”に!?
【写真を見る】テイク・ザットのメンバーとして、ソロアーティストとしても世界的な成功を収めたロビー・ウィリアムスが“サル”に!?[c]2024 Better Man AU Pty Ltd. All rights reserved.

また、監督はポップスターとサルの共通点についても言及。「あるシーンにサルを登場させると、彼がなにも話していなくてもついつい引き寄せられてしまう。それは“スターであることの定義”と似ていると言える。我々はその人から目が離せなくなるのです」と、両者とも人を魅了する強烈な存在感を持つと語る。サルとして描かれる主人公のウィリアムス自身もこの独創的なアプローチを全面的に支持。「僕の人生は常に安全ベルトのない綱渡りのようなもの」と表現し、「音楽業界というマシンに身を委ねるには、ロボットかサルになることを要求される。そして、僕はサルを選んだ」と語っていることからも、サルとして描かれることは必然だったようだ。

スターはまるでサルのようなもの!?
スターはまるでサルのようなもの!?[c]2024 Better Man AU Pty Ltd. All rights reserved.

さらに、グレイシー監督は観客の反応について「この美しいキャラクター、素晴らしい演技、そしてとても人間的な部分に偽りを感じなくなる。ほかの何者とも明らかに違う世界で、様々な経験をする1匹のサルの姿を見守ることに、我々は本能的なものを感じる」と、サルとして描かれたウィリアムスの姿に観客が共感を覚えると明かす。これは人々が他者との違いに悩み、自己のアイデンティティを探求する普遍的な経験に基づいているという。監督は「サルである主人公ロビーを通じて、自分が何者であるかに苦悩する様子はとても親しみやすく、素晴らしいアイデアになった」と自信を見せており、この斬新なアプローチが観客にどのような感動をもたらすのかにも期待が高まっている。


『BETTER MAN/ベター・マン』を監督したマイケル・グレイシー
『BETTER MAN/ベター・マン』を監督したマイケル・グレイシー[c]2024 Better Man AU Pty Ltd. All rights reserved.

圧巻のスケールと斬新なビジュアル、感動的な音楽で作りだされるミュージカル・エンタテインメント『BETTER MAN/ベター・マン』。その幕開けを楽しみにしてほしい。

文/平尾嘉浩

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