『アバター』監督、アカデミー賞受賞に弱気発言

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『アバター』監督、アカデミー賞受賞に弱気発言

3日、ついにジェームズ・キャメロン監督作『アバター』が、『タイタニック』(97)で打ち立てた記録を破って全米歴代興行成績ナンバーワンの座についた。前日にはアカデミー賞最多9部門にノミネートされ、キャメロン監督はさぞかしご満悦……かと思いきや、意外にも弱気な心中を吐露している。

キャメロン監督は、「いつだって、すごいことは2度起きないと信じている。それに『タイタニック』で監督賞を受賞したときのバカげた振る舞いのせいで、2度と受賞することはないと思っているんだ。もちろん、次はどんなことをしてくれるかって、期待もされているだろうけれどね」と発言。どうやら『タイタニック』でアカデミー賞監督賞を受賞した際にトロフィーを高々と掲げ、劇中のレオナルド・ディカプリオのセリフ「私は世界の王者だ!」と叫んだのは、アカデミー会員にあまり受けがよくなかったらしい。

さらに『ハート・ロッカー』で同じくアカデミー賞の9部門にノミネートされている元妻キャスリン・ビグロー監督については、「僕はもうトロフィーを持っているし、今度はキャスリンの番だ。『ハート・ロッカー』は、ノミネート作品の中でも一番力強くて素晴らしい作品だと思っている。他の誰かが受賞したら腹が立つけれど、彼女が勝つなら喜んで敗北を受け入れるよ」と大絶賛。離婚したことに何か負い目でもあるのか、と勘繰りたくなるほど、素直にエールを送っている。

恐らく、多くの人々そしてキャメロン監督も心のどこか片隅には、「『アバター』は、アカデミー賞が今まで避けてきた、青い異性人が登場するSF映画だから」という意識もあるのだろう。しかし、世界の頂点に立った作品とそれを作り上げた監督をアカデミー会員がどのように評価するのか、誰もが固唾をのんで発表日を待っている。【NY在住/JUNKO】

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