【第97回アカデミー賞】脚色賞は『教皇選挙』が受賞!ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞に続きオスカーも獲得

【第97回アカデミー賞】脚色賞は『教皇選挙』が受賞!ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞に続きオスカーも獲得

現地時間3月2日、第97回アカデミー賞の授賞式が開催。『西部戦線異状なし』(Netflixにて配信中)のエドワード・ベルガー監督が名優レイフ・ファインズを主演に迎え、作品賞など8部門にノミネートされていた『教皇選挙』(3月20日公開)が、脚色賞に輝いた。

英国の作家ロバート・ハリスの同名小説を原作とした本作。カトリック教会の最高指導者にして、バチカン市国の厳守であるローマ教皇が死去。ローレンス枢機卿(ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙“コンクラーベ”を執り仕切ることになるのだが、その舞台裏で蠢く陰謀や差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発することに。

初受賞の喜びを語った
初受賞の喜びを語った[c]A.M.P.A.S.

重要前哨戦の第82回ゴールデン・グローブ賞の脚本賞や第78回英国アカデミー賞に続き、見事オスカーを手にしたピーター・ストローハンは、『裏切りのサーカス』(11)以来13年ぶり2度目のノミネートで初受賞。授賞式に登壇したストローハンはオスカー像を手に、キャストやスタッフ、そして愛娘へ感謝の言葉を述べた。

レッドカーペットにはレイフ・ファインズが登場!
レッドカーペットにはレイフ・ファインズが登場![c]A.M.P.A.S.

誰も見たことがない教皇選挙の舞台裏を、政治的分断が深刻化している現代社会の縮図としてミステリー仕立てに描きだした本作。ファインズやスタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニといった映画界を代表する名優たちの熾烈な演技合戦と共に、彼らを導く卓越した脚本にも注目してほしい。

『教皇選挙』は3月20日(木・祝)公開
『教皇選挙』は3月20日(木・祝)公開[c]A.M.P.A.S.


文/久保田 和馬

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