“むかつく”役もハマる!ピエール瀧の悪役ラッシュが止まらない
先日スタートしたTBS日曜劇場「陸王」で大手スポーツメーカー「アトランティス」の支社営業部長・小原を演じているピエール瀧。利益至上主義で部下に汚れ役を押し付ける、まるで時代劇の悪代官のような男を持ち前の強面で演じ、ドラマを盛り上げている。
悪役もハマる個性派俳優
91年に電気グルーヴのメンバーとしてメジャーデビューした瀧。デビュー直後から音楽活動と並行しタレントとして「ポンキッキーズ」などのバラエティ番組に出演、90年代後半からは俳優業にも進出した。
そんな瀧が俳優としての評価を確立したのは13年公開の『凶悪』だ。同作で瀧は実際に起きた殺人事件に関与した死刑囚の元暴力団組長というまさに“凶悪”な役を熱演。バラエティやステージで見せる姿とは180度違う新境地を切り開いた。『凶悪』以降、映画出演も増え、“悪役俳優”としても独自のポジションを築いたと言っても良いだろう。
17年の出演作は悪役続き!?
2017年は公開中の『アウトレイジ 最終章』では抗争の火種となる花菱会の幹部・花田を演じ北野映画に初参戦。強面とドスの効いた関西弁で威勢よく登場するが、ストーリーが進むうちに窮地へ追い込まれ情けなさを醸し、見栄っ張りなワル役を見事に体現。見ていて(良い意味で)イラっとさせる悪役の真骨頂と言える演技を見せてくれる。
また、北原里英の主演映画『サニー/32』(18年2月公開予定)では、女教師(北原)を誘拐・監禁する役に抜擢。本作は『凶悪』で瀧を抜擢した白石和彌監督がメガホンを握るサスペンスで、同じく『凶悪』でコンビを組んだリリー・フランキーも出演。女教師を殴る・蹴る・舐める(!?)など酷い仕打ちで追い込むぶっ飛んだ男を、瀧がどう演じ、(もちろん良い意味で)不快にさせてくれるのか?今から楽しみでならない。【トライワークス】
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