美男美女の大胆な踊りにドキドキ! 華麗なるコンテンポラリーダンスの世界
今年6月の「フランス映画祭2017」で上映され、大きな話題を呼んだ『ポリーナ、私を踊る』が10月28日(土)から公開。本作は、フランスの人気グラフィックノベルをヴァレリー・ミュラーとダンサー&振付家のアンジュラン・プレルジョカージュが共同監督で映画化した人間ドラマである。
主人公ポリーナは4歳からバレエを習い、名門ボリショイ・バレエ団のバレリーナを夢見るロシア人の少女。貧しい家庭に生まれながらもバレエへの情熱は人一倍強く、厳格な恩師ポジンスキーのもとで学び、将来を有望視されていた。やがて練習を続けて立派なバレリーナにへ成長した彼女は憧れのボリショイ・バレエ団のオーディションに合格。ところが入団を目前にしたある日、彼女は“コンテンポラリーダンス”と出会ってしまう…。
コンテンポラリーダンスの、見たことのない新しい表現を目の当たりにした彼女は、内から湧き上がる感情を抑えられなってしまう。彼女は約束された輝かしいキャリアを捨て、両親の反対を押し切り南仏へ。現地のコンテンポラリーダンス・カンパニーへ通うことを決意したポリーナは、ここから愛と挫折、葛藤の人生の歩むことになる。
ポリーナを演じるアナスタシア・シェフツォワは、世界で最も権威のあるバレエ・カンパニーの一つ、サンクトペテルブルクのマリインスキー・バレエに入団した現役ダンサー。ヨーロッパ中から優秀なダンサーが参加したオーディションで見事に主演を勝ち取り本作で映画デビューを果たした。
さらにポリーナの恋人アドリアン役にはフランスのイケメン俳優ニールス・シュナイダー、ポリーナの人生に影響を与える振付家リリア役に名女優ジュリエット・ビノシュが扮している。
そもそもコンテンポラリーダンスとは、バレエ、フラメンコ、ジャズダンスなどのジャンルに属さない踊りを意味する言葉。既成のジャンルに捉われない自由な身体表現が特徴で、劇中でもヒロインをはじめとした美男美女がしなやかで華麗なダンスを披露する。
天才ダンサーの激動の半生をドラマチックに描いた『ポリーナ、私を踊る』。美しいダンスシーンと共に描かれるヒロインの力強く壮絶な生き様にも注目してほしい。【トライワークス】