初めて見る人も大丈夫!キャスト6人勢ぞろいで語る『映画キラキラ☆プリキュアアラモード』
秋の恒例となった劇場版「プリキュア」シリーズ。今年は“食欲の秋”を刺激する“スイーツ”がモチーフの『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』(10月28日公開)が登場。スイーツの本場・パリを舞台に、放送中の「キラキラ☆プリキュアアラモード」の6人のプリキュアが活躍する。そのプリキュアを演じたキャスト6人が勢揃い!映画について語ってくれた。
6人のプリキュアはどんな女の子で、どう成長してきたのか?
「キラキラ☆プリキュアアラモード」でプリキュアを演じるのは、女優の美山加恋(宇佐美いちか/キュアホイップ役)と福原遥(有栖川ひまり/キュアカスタード役)、声優の村中知(立神あおい/キュアジェラート役)、藤田咲(琴爪ゆかり/キュアマカロン役)、宝塚歌劇団出身の森なな子(剣城あきら/キュアショコラ役)、そして水瀬いのり(キラ星シエル/ キュアパルフェ役)の6人。
2月の放送開始から9カ月。TVを未見では映画に追いつけない?と思われるかもしれないが、1人1人、スイーツと動物がモチーフになっているプリキュアたちがパリで起こったとある出来事を解決するため活躍する…という概要を抑えておくだけでも十分楽しめるはず。さらに6人のプリキュアたちがどんなキャラクターなのかを知っておくと、よりベスト。実際6人へ演じる役柄のことを聞いてみると、TVシリーズでは個々のキャラクターの性格が掘り下げられ、成長がきちんと描かれてきているのが興味深い。
美山「いつも笑顔で明るいいちかは、みんなをグイグイ引っ張るタイプの女の子です。(世界中を飛び回っている医師の)お母さんに『いつも笑顔でいなさい』と教わってきたんですけど、本当は心の内に寂しさを秘めていて…。その寂しさゆえの強さなんだなぁ…と思えるエピソードもTVシリーズで描かれて、いちかの成長を感じました」
福原「ひまりは友達もいなくて引っ込み思案で、本当に誰ともしゃべれない女の子だったんです。でも、いちかちゃんやみんなと出会って、友達ってこんなに素晴らしいものなんだということに気付いて…。自分の好きなものをみんなにも共感してもらえる、そんな喜びを自信に変えて成長した感が、見ていてすぐわかります。ひまりをいま、こんなに元気に演じられるなんて思ってなかったですし、毎回アフレコが楽しくてたまりません!」
村中「猪突猛進で元気なあおいは、自分の夢に向かって突っ走るタイプだったんですけど、回を重ねる毎に、空気を読む力だったり、頭の良さだったり、気の遣い方というか、男っぽい強さとか優しさが見え始めたと思います。それは『よっしゃあ!』みたいなノリのもので、(王子様チックな)あきらとは違うんです。あきらは母性的な優しさって感じです。もちろん、あおいにも弱い部分があって、それを乗り越えることで、さらに成長したなっていうのは感じます」
藤田「ゆかりは完璧な女性で、なんでもできるが故に退屈を感じている、まさにネコのような女の子。登場した時からすごく強くて、『プリキュアになったのはなぜ?』って思うくらいだったんです。でも、みんなと行動するに連れて周囲も認識できるようになりましたし、一緒にいて支えてくれる人にも出会えたことで、明るみに出なかった弱さみたいなものがTVシリーズで描かれて、年相応の女の子らしくなって、私も演じていて彼女をすごく愛しいなと思っています」
森「あきらもスポーツ万能で勉強もできて、ゆかりとは別の完璧さがある人だと思っていたんですけど、物語が進むにつれて実は頑固で、すぐ怒るとか、そういう部分も掘り下げられてかわいらしい人なんだなって思えたり。あと、真面目だけど傍から見たらちょっと面白い要素も彼女にはあるんだなって思えるようになってきました(笑)」
水瀬「天才パティシエのシエルは、5人が揃ったところに新たに参加したプリキュアなんですけど、彼女のカリスマ感とか、他の5人とはまた違うオーラだったりとか、そういう彼女らしさが描かれてきたんですけど、自分の選択、行動によって周囲がどんな気持ちになるんだろう?とか、そういった部分に気付けなくって。そんな欠点をいちかたちと出会って気付けたことで、心の年齢が上がったのかなと思いました。周りを見れる子になって、演じていて気遣いが出来るようになっているなって感じますね」
独立して楽しめる「映画プリキュア」の魅力
そんな成長したプリキュアたちの晴れ舞台(!)となった今回の映画では、どんな物語が描かれ、どんな見どころがあるのだろう?
美山「今回はシエルのエピソードを軸に、みんなで彼女を支えるお話で、TVシリーズでのいちかたちの成長、積み重ねがあったから、シエルを後押しできているという、番組を見て下さっている人には『おお~!』って喜んでいただける描写もあるんじゃないかと思います」
福原「シエルちゃんには、パリに憧れの師匠ジャン=ピエール・ジルベルスタインと再会して、葛藤して…。それまで一人で戦って、悩んできた彼女を、今度はみんなで支えて、みんながもっと強くなる、そういう熱い友情を感じました。私が演じたひまりは…」
村中「めっちゃ、頑張ってるよね?」
福原「(笑)。ハイ、がんばってます!前作の『映画プリキュアドリームスターズ』(17)のころより話すことも前向きですし、経験を積んで強くなってるので、その成長ぶりは演じていても、映画を見ていても、すごい嬉しいなぁって思いました」
村中「ジャン=ピエールのキャラクターが、いい意味でヤバい(笑)。演じられている尾上松也さんのもハマっていて楽しいですし、シエルの若干ズレた感じは師匠譲りというか、この師匠ににして、この弟子あり、というか(笑)」
水瀬「継いでしまいました…(笑)」
村中「でしょう(笑)。そんなシエルの始まりのエピソードが見られる意味では、シエルファンにも、いまから『プリキュア』を見始める方にも楽しんでもらえるかと!」
藤田「私服やドレス姿など、みんなのいろいろなファッションも魅力的で、見とれちゃいますね。あと、パリの街並みをプリキュアたちが歩いている姿も、TVシリーズと違って新鮮ですし、パリの建物がスイーツに変わってしまうんですけど、その景色も圧巻ですし、スイーツの建物を使って…あ、それ言っちゃうと結構核心かな?続きは実際に映画を見てもらえたらと思います(笑)」
森「あきらはTVシリーズではゆかりとよく話していますが、今回はふだん会話の少ないキャラクターとお話ししたりしてるので、ぜひ注目してもらいたいです。あとは、あきらの意外とギャグセンスが光るシーンもあるので、そちらも楽しんでいただければと…(笑)」
水瀬「私が演じるシエルはもともと“キラリン”という妖精で、人間になることを目指してパリでパティシエ修行を積んでいたことが回想として描かれます。そこでパリ時代の師匠ジャンとのやり取りが描かれるのですが、いろいろな意味でぶっ飛んでいる彼をどうして尊敬したのか?が面白いし、深いです」
村中「ジャンは思いきりふり切った情熱を、スイーツに注いでいるよね。見ていて『すごい人なのか?』ってクエスチョンが出るぐらい…(笑)」
水瀬「うんうん。そんなジャンにキラリンがなぜ弟子入りしたのか?とか、願いが叶ってって人間の姿になれたときの喜びとか、いちかたちと出会ったシエルの気持ちの変化が映画におけるで重要な要素になっています。シエルの葛藤が丁寧に描かれているので注目してもらいたいです」
そう彼女たちが見どころを語る映画をスクリーンでぜひ楽しんで…と締めるのはまだ早い!?さらなる見どころと、とっておきの話を、“後編”としてお届けしたい。【取材・文/トライワークス】
(美山)ブラウス、ワンピース/r.p.s ベルト/アクシーズファム イヤリング/Osewaya(お世話や) パンプス/Re:EDIT
(福原)ブラウス/パターンフィオナ スカート/r.p.s 靴下/タビオ イヤリング/Osewaya(お世話や) ブーツ/Re:EDIT
(村中)ブラウス/r.p.s スカート/ティアンエクート(三松)
(藤田)ワンピース/ローズティアラ
(森)ワンピース、ベルト/r.p.s インナー/アクアガレージ ブーティ/アクアガレージ
(水瀬)ニットベスト/グレイル ブラウス、スカート/ティアンエクート(三松) イヤリング/Osewaya(お世話や) パンプス/Re:EDIT