“ハガレン”旋風が世界中に巻き起こる!世界大規模公開が決定
荒川弘の同名人気コミックを実写映画化し、現在開催中の第30回東京国際映画祭のオープニングを飾ったことでも注目を集めている『鋼の錬金術師』が、日本映画としては史上最大規模となる、世界190か国以上での公開が決定。あわせてキャラクターたちの見せ場が盛りだくさんの予告映像が解禁された。
全世界でシリーズ累計7000万部を突破する大ベストセラーとなっている原作は、壮大なスケールと世界観、想像を超越した物語で根強い人気を誇り、連載が終了してから7年がたった今でも世界中のファンを魅了しつづけている。
幼くして母を亡くしたエドとアルの兄弟は、母を生き返らせようと“人体錬成”に挑むが失敗。その代償としてエドは右腕と左脚を奪われ、アルは全身を奪われてしまう。なんとか近くにあった鎧に魂を定着させ、一命を取り留めたアル。そんなアルの体を元に戻すと決心したエドは、唯一のカギとなる伝説の「賢者の石」を探す旅に出るのだ。
今回の実写映画化では、1年以上にわたるVFX作業が施され、その世界観が忠実に再現された。さらに、日本国内では通常の2D上映に加え、IMAX&4DX上映を含む邦画最大規模のスクリーン数での公開が決定。また、ロサンゼルスの「アニメエキスポ」やパリの「ジャパンエキスポ」でのフッテージ上映につづき、来月中旬に開催される「Anime NYC」のクロージング作品として上映されることも決定しているなど、まさに国内外から今最も注目を集めている作品なのである。
大規模な世界公開が決定したことに、監督の曽利文彦は驚きを隠しきれない様子を浮かべながらも「日本が誇る『鋼の錬金術師』が、世界の皆さんにどう受け入れてもらえるのか、今から本当に楽しみです」と語り「日本映画の新たな可能性を見出していただければ光栄です」と、作品の完成度に自信を持っていることを窺わせるコメント。
また、今回解禁された3種類のキャラクター予告はそれぞれ、原作に忠実に作り上げられたキャラクターの魅力が全開になっている。強い絆で結びつけられた兄弟と、彼らを支えながら共に旅をする幼馴染のウィンリィ。兄弟の前に立ちはだかる闇の住人ホムンクルスたち。そして“焔の錬金術師”と呼ばれ、強い信念を持って突き進んでいくマスタング大佐率いる最強の軍人たち。
いずれのバージョンも見どころたっぷりで、ますます期待が高まるばかりだ。その全貌を目の当たりにできる12月1日(金)の公開が待ちきれない。【文/久保田和馬】