ニノが飯テロ!?オムライスから孔雀の肉まで『ラストレシピ』インスタ映えする絢爛豪華メニュー(写真29枚)
どんな味も再現できる天才料理人が、70年前に満州で作られた幻のフルコースの再現に挑むミステリー『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(公開中)。1930年代と現代のパートを行き来しながらシリアスなドラマが描かれる本作だが、各時代には思わず顔がほころぶほど美味しそうな料理が次々と登場する。ここではその一部を紹介、さらに29枚の写真で一気にご覧いただこう。
まずは、ふわトロなオムライス!
まずは現代パートの冒頭で、二宮和也演じる料理人・佐々木充が作る「オムライス」。炒めた具材をフワフワの卵で包み込んだもので、見た目はいたってシンプル。しかし、卵にかけるトロリとしたソースには隠し味として意外なものが使われ、想像するだけで深い味わいが感じられる。慣れた手つきで材料をきざみフライパンを振る“料理人・ニノ”の姿と共に楽しんでほしい。
どんな味?孔雀の蒸し焼き
1930年代のパートでは、天皇の料理番・山形直太朗(西島秀俊)が作る絢爛豪華なフルコースが画面を彩る。巨大な肉や、まるまると育った野菜など、スクリーン越しにも新鮮だとわかる食材をふんだんに使った料理に、誰もが目を奪われるはず。なかでもひと際存在感を放つのが「黒と白のラビリンス 孔雀肉のドルマ仕立て」。葡萄の葉で包んだ孔雀の肉を、黒と白の石で蒸し焼きにしたもので、食べる前に全体をフランベしていただく。劇中では物語が大きく動く直前に登場し、重要な役割を果たすだけに、一度は味わいたいと思わされる。
ロールキャベツと雑煮で和と洋が融合!
直太朗が作ったレシピの行方を充が探し求めるシーンでは、当時の味を知る人物が再現したレシピの一部も登場。「ロールキャベツの雑煮風」は、たっぷりと出汁を吸ったキャベツで牛ひき肉と柔らかなお餅を包んだ一品。華やかなフルコースにあっては異彩を放つが、直太朗が目標とした“日本と他国の料理の融合”を見事に体現した料理だ。いぶかしげに皿を眺めていた充が、スプーンを口に運んだ途端に目つきが変わる。天才料理人をうならせるその味…ぜひご相伴にあずかりたい。
大切な思いが集約したビーフカツサンド
最後に紹介するのは、厚みのあるビーフカツを軽くトーストした食パンで挟む「ビーフカツサンド」。直太朗が作る「ビーフカツレツ」がもとになったこの料理は、紆余曲折を経て現代へと受け継がれた。「ビーフカツサンド」、「ビーフカツレツ」共に劇中では何度か登場するが、どんな場面で誰が食べるのかは伏せておこう。ただ、料理を作る上で“大切なもの”が集約されたメニューであることは間違いない。
ミステリードラマとして謎解きを楽しむも良し、料理映画として豊富なメニューを楽しむも良し。それぞれの楽しみ方で心と食欲を満たしてくれる『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』、あなたも映画館でまるごと味わってみては?【トライワークス】