まるでホンネテレビ!エマ・ワトソンが24時間SNSでプライベート生配信?
『美女と野獣』(17)のエマ・ワトソンがトム・ハンクスと共演した最新作『ザ・サークル』(11月10日公開)は、ネット社会の光と闇を描き全米でセンセーションを巻き起こしたベストセラー小説が原作のサスペンス。そんな本作のヒロインである“SNS世代のカリスマ”が、まるでエマ自身のよう!?
女子社員の一日を世界中にシェア!?
エマが演じるのは、誰もが憧れる巨大SNS企業“サークル”に友達の口利きで入社したメイ。会社から認められようと奮闘する彼女が、ある事件をきっかけにカリスマ経営者ベイリー(ハンクス)の目に留まり、状況は一変。ベイリーが提唱する「すべてをシェアしよう!」という会社の理念にのっとり、メイはネット上で24時間、自身のプライベートを配信し始める。
超小型カメラを常に携帯し、オフィスや自宅、両親が暮らす実家にも設置する徹底ぶりを見せるメイ。朝起きたばかりのパジャマ姿や友達とのランチ、両親とのTV電話までリアルタイム配信すると、フォロワー数は瞬く間に1000万人を突破。さらに役員会議やステージでのプレゼンテーションで堂々と発言するなど、公私をさらけ出したメイはめきめきと頭角を現し、いつしかベイリーをもたじろがせる存在に。
子役時代に悟った“公私の線引き”の大切さ
今作でエマは、特別な状況に置かれたメイを終始リアルに体現する。エマ自身もSNS活動に積極的で、彼女のTwitterには現在2700万人超のフォロワーがおり、14年には国連で男女平等についてのスピーチを行った経歴ももつ。
自分と共通点の多いメイについて、エマは「とても共感できるし、彼女の下したさまざまな決断の理由が本当によく理解できるの」と親近感を抱いていたよう。また、今作の“過度なシェアが招く危険”というテーマについても、「(『ハリー・ポッター』シリーズなどで)若いころから人目にさらされてきた人間として、私は公私の線引きはいつも重要だと感じていたわ」と、子役時代からの人生経験を踏まえた興味深い見解を示している。
ネット社会の行く末を赤裸々に描いた本作。SNS世代のトップスターであるエマだからこそ表現できたリアルヒロイン像を、ぜひ劇場で見届けてほしい。【トライワークス】