8頭身スレンダー美少女、ジョニデ共演作で見せた“芯の強さ”

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8頭身スレンダー美少女、ジョニデ共演作で見せた“芯の強さ”

「不思議の国のアリス」の後日譚を描いたティム・バートン監督最新作『アリス・イン・ワンダーランド』(4月17日公開)でアリス役に抜擢されたオーストラリア出身の新星、ミア・ワシコウスカが来日。ワンダーランドの“救世主”という新しいアリス像について、自己分析を交えながら語ってくれた。

「アリスの気持ちはよく分かる。社会的なプレッシャーや家族の期待に、責任と不安を感じてるの。同世代の女の子なら誰でも共感できるでしょう」と語るワシコウスカは、1989年生まれの20歳。芸術家の両親の元で育った彼女が初めてアリスを知ったのは、しばしば“悪趣味”と評されるチェコのアニメ作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』(88)だった。「母が見せてくれたの。すごく不気味で気持ち悪いんだけど、目が離せなかった(笑)」。

そんな経験からか、独自の映像感覚をもつバートン監督とは気が合ったようだ。「原作は忘れようって、ティムと話したわ。現代のティーンエイジャーの姿を、アリスの中に見いだそうって」。そうして構築された新しいアリスはジョニー・デップ扮するマッドハッターに導かれ、ワンダーランドを守る騎士となって、独裁者である赤の女王に戦いを挑む。

「そう。アリスは戦いを通して、自分を再発見するのよ。自分の強さに気付き、自分らしさを取り戻すの」。そのアリスに「自分自身を投影した」という彼女に、ハリウッドでの“戦い”ぶりを尋ねてみると、「緊張やプレッシャーにはその都度、対応すればいい。仕事が楽しめなくなったら、違うことを見つければいいわ」と、意外にもアッサリ。芯の強さを感じさせる、しっかりとした口ぶりで、バートン監督をして「成熟した魂(オールド・ソウル)の持ち主」と言わしめたのも納得だ。

しっかり者の若き女優が演じる“強い”アリスに、ますます期待が高まってくる。【映画ライター/安藤智恵子】

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