往年の難解ゲーム「プリンス・オブ・ペルシャ」が世界観そのままに実写化
スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブといったテレビゲーム機が三つどもえで競い合っていた90年代前半に、各機種へ移植されたアメリカ発のアクションゲーム「プリンス・オブ・ペルシャ」をご存じだろうか?
本作は、古代ペルシャを舞台に、捕らわれのプリンセスを助けるべくプレイヤーの操る“プリンス”が数々のトラップと謎解きをクリアし、敵を倒して進む横スクロールのアクションゲーム。トラップと謎解きのあまりの難解さと、キャラクターの腕の振りと足裁きといった細やかな動きが評判となり、テレビ番組「ゲームセンターCX」で、よゐこの有野晋哉もクリアに挑んだ伝説のゲームなのだ。
このアクションゲームに目を付けたのが、あのハリウッド映画界のヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマー。ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”に着想を得た『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(03〜07)を大ヒットに導くなど、ヒットの予感を意外なモノからかぎ取る名プロデューサーが、ゲームの世界観をそのままに実写映画化を実現。タイトルもズバリの超大作『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』として5月28日(金)に全世界同時公開される。
時間を操れる秘宝“時間の砂”をめぐる悪の陰謀に、ダガーを片手に知恵と肉体で対峙する主人公プリンスを『ゾディアック』(07)のジェイク・ギレンホールが熱演、さらに、ヒロインを『007 慰めの報酬』(08)のボンドガールで、4月23日(金)公開の『タイタンの戦い』にも出演のジェマ・アータートンが演じるのも本作の見どころの一つ。ファンタジー的な魅力とアクションの醍醐味を詰め込み、『トゥームレイダー』(01)や『バイオハザード』(02)といった作品とはひと味違う興奮と感動を呼び起こしそうな本作の公開を今から楽しみにしておきたい。【トライワークス】