DCヒーローを演じたエズラ・ミラーとレイ・フィッシャー。相思相愛な2人の素顔に迫る!

インタビュー

DCヒーローを演じたエズラ・ミラーとレイ・フィッシャー。相思相愛な2人の素顔に迫る!

DC コミックスのスーパーヒーロー5人が、最強タッグを組んで邪悪な敵に立ち向かう。世界各国でナンバー1ヒットとなった超大作『ジャスティス・リーグ』が、いよいよ日本でも11月23日(木・祝)より公開となる。本作で来日した、世界最速の男・フラッシュ役のエズラ・ミラーと、人間デジタルデバイス・サイボーグ役のレイ・フィッシャーを直撃した。

スーパーマンが自らの命を犠牲にして地球を守ったことで、人類への信頼を取り戻したバットマン(ベン・アフレック)。彼がワンダーウーマン(ガル・ガドット)や、海の王者アクアマン(ジェイソン・モモア)、フラッシュ、サイボーグとともに、強大な敵と戦っていく。

アメコミが大好きだというエズラ・ミラーは、念願叶ってのヒーロー役ということで大興奮。「僕とレイはふたりともオタクで、子どもの頃はもちろん、大人になってからもいろんな作品にハマっているタイプだ。だから、本作に参加できてとても嬉しかった。僕は人に何と言われようとも、自分が情熱を感じるものはずっと追い求めるべきだと思う」。

レイは、いまだに夢見心地でいると言う。「まさか夢が現実になるとは。オーディションで『君に決定した』という連絡をもらった時は信じられなかった。ザック・スナイダー監督から直接『サイボーグ役をやってほしい』と言われた時は、騙されたかと思ったくらいだ」。

オタクだという2人に、DC コミックスで一番好きな人気キャラクターについて尋ねると、エズラは復讐の神・スペクターを挙げる。「DCの中でも凶悪なキャラクターだという点に魅力的に感じるんだ」。

レイが「毎回好きなキャラクターはローテーションで変わっていくよ」と言うと、エズラは「上手い答えだなあ。ずるいなあ」とニヤニヤした顔でツッコむ。

レイは「そうかな」と笑う。「ただ単に決められないだけだよ。『ジャスティス・リーグ』をやっている間に、改めてそれぞれのキャラクターをほれ直したんだ。やっぱり彼らはそれぞれにバックグラウンドがあるからとても魅力的だよね。僕はアンチヒーローも大好きだし。今は『ロボ』にけっこうハマっている」と言うと、エズラも「『ロボ』、いいよね」とうなずく。

では、彼らの人生にとってのヒーローとは?エズラは「今までも、そしてこれからもずっと姉たちだ」と言う。「1人の姉は海上での医療支援の仕事をしている。とても危険な仕事なんだけどね。もう1人の姉は助産師だ。僕が『今日、こんなセレブに会ったんだよ。すごいでしょ?』と電話で自慢すると、姉が『私は今日、6人の出産を手助けしたわよ。その内の1人はロビーで産まれたので、私が素手で取り上げたんだから』と言われたよ。これは負けた!と思ったね(笑)」。

レイも「僕の実生活でのヒーローは祖母、母親、兄だ」と家族を挙げる。「この3人がいてくれたおかげで、今の僕がある。僕に一番影響を与えてくれた人たちだし、すごく感謝している僕にとってのヒーローだ。まあ、家族以外で言えば、政治家のバーニー・サンダースかな」。

続いて、俳優業界でのヒーローとは?と尋ねると、エズラ・ミラーは故フィリップ・シーモア・ホフマンの名を挙げた。「単純にすごいと思う。彼はどんな役でもこなせたし、役柄に対して深い思いやりをもって演じていたから、観る側も共感できるんだ。生きていく上で、血肉みたいなものを観客と分かち合っていた俳優だと思う」。

レイは「エズラ・ミラーかな」と言うと、エズラは「ちょっと待ってよ(笑)。それなら僕も答えを変える。存命の役者ということならレイにするよ」と照れ笑いしながら2人でじゃれ合う。

レイはその理由をこう述べた。「正直なところ、僕は共演した役者さんから一番インスピレーションを受けるんだ。やっぱりこの仕事は共同作業だし、エズラたちがどうやって役にアプローチをしていくのか、どんな哲学をもってやっているのかを実際に見ると、すごく影響を受けるから」。

「僕たちは、『ジャスティス・リーグ』でひとつのファミリーになれた」と言っていたエズラ・ミラーとレイ・フィッシャー。お互いに役者としてリスペクトし合うと同時に、熱い友情も築けたようで、彼らの絆はそのままスクリーンにも投影されている。

取材・文/山崎 伸子

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