ネット配信限定で人気を博したアニメ「イヴの時間」が劇場公開へ!

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ネット配信限定で人気を博したアニメ「イヴの時間」が劇場公開へ!

2008年8月からネット配信されるや、全6話のシリーズ総再生回数が300万回を突破、後にOVA化され国内外で評判を呼んだSFアニメ「イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?」。今年の第9回東京アニメアワードのOVA部門優秀作品賞にも輝いた本作が、3月6日(土)から『イヴの時間 劇場版』となって公開されることになった。

本作は、人間と見間違うほど精巧に作られたアンドロイドが家電のように扱われ、人々の生活に欠かせない存在となった近未来が舞台。“人間とアンドロイドを区別しない”という不思議なルールを掲げたカフェで巻き起こる出来事を、高校生の主人公の視線を通して描くストーリーだ。

監督・原作・脚本を務めるのは、やはり近未来の地球を舞台にした物語『ペイルコクーン』(05)をたった1人で作り上げた吉浦康裕。『ほしのこえ』(02)の新海誠や、昨年劇場公開された『センコロール』(09)の宇木敦哉など、個人制作という手段で優れた作品を輩出する新世代のアニメ作家の1人として注目を浴びている人物だ。

『イヴの時間 劇場版』では、これまでの個人制作から、少人数による制作というスタイルに変えてはいるものの、彼の作品の特徴である徹底して作り込んだ映像はそのままに、個人レベルでは成しえなかったスケール感の大きさを感じさせる作風となっている。

実は昨年公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(09)にもデザインワークスの1人としてかかわっていた吉浦康裕。今後ますますの活躍を考えれば、その名を覚えておいて損はなさそうだ。【トライワークス】

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