世界57か国で配給決定!細田守監督、待望の最新作は子供の目線で描く“家族愛”の物語『未来のミライ』

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世界57か国で配給決定!細田守監督、待望の最新作は子供の目線で描く“家族愛”の物語『未来のミライ』

『おおかみこどもの雨と雪』(12)や『バケモノの子』(15)を手掛けた細田守監督の最新作『未来のミライ』の製作発表記者会見が13日、都内で行われ、細田守監督と齋藤優一郎プロデューサーが本作にかける意気込みと製作の経緯を語った。

細田といえば『時をかける少女』(06)で一躍人気アニメ監督の仲間入りを果たし、つづく『サマーウォーズ』(09)でも大ヒットを記録。自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を2011年に設立し、現在4作続けて日本アカデミー賞で最優秀アニメーション映画賞を受賞しているほか、国内外で高い評価を集めてきた。

そんな彼が今回手がけるのは、ちょっと変わったきょうだいが織りなす冒険の物語。都会の片隅の小さな家で暮らす、甘えん坊な4歳の男の子“くんちゃん”。生まれたばかりの妹に戸惑っていた彼の前に、未来からやってきた妹・ミライちゃんが現れるのだ。

自身の子育ての経験を活かし「子供の目線から、世界を見返してみれば新しい発見があるのではないだろうか」と、親の愛を奪い合う幼い子供の可愛らしい姿からインスピレーションを受けたと明かす細田。

これまで“家族”をテーマにした作品を作り続けてきた彼が、本作で“きょうだい”をモチーフに描く。「“家族”を描くことは今日的なテーマであり、常に変化しているので、興味が尽きないモチーフ」だと、本作の制作意図を説明した。「現在の子供を取り巻く環境や、大きく価値観が変わっていく時代の中で、子供たちが何を思って、どういう風に大人になっていくのかを描きたい」と語った。

すでに今年5月に行われたカンヌ国際映画祭で、インターナショナルセールスが行われた本作。「完成前でありながらも、すでに世界57か国での配給が決定している。日本国内でも、458スクリーンで公開された前作『バケモノの子』と同等、もしくはそれ以上の規模で公開させていただく方針」だと、斎藤プロデューサーは明かす。

「時間的には100分程度の映画になると思います。すでに絵コンテはできていて、今は作画を進めながらオーディションに入っている」と、進捗状況を明かした細田。「いい映画になるだろうという予感を持ちながら作っているところです。期待してください!」と自信をあらわにした。全世界が注目する『未来のミライ』は、来年7月20日(金)より全国公開となる。

取材・文/久保田和馬

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