『アバター』の80%は盗作?中国のオンライン作家が訴訟へ
英国Sky newsが伝えるところによれば、ジェームズ・キャメロン監督執筆の『アバター』の脚本は盗作であるとして、中国のオンライン作家が、同監督を相手取り訴訟を起こそうとしているらしい。
Zhou Shaomouという北京在住の作家は、6人の宇宙飛行士が、青い皮膚をした種族が住むはるか彼方の星に旅する話を書いたことがあるそうで、「『アバター』のストーリーや鍵となる要素の80%が、1997年に書いた自作のSF小説『Tale Of The Blue Crows』に酷似している」「映画を見た時はショックを受けた。話が似過ぎていたから」と語っている。彼は同作品を書籍化することは難しいと考え、オンライン出版の契約を結んでいたらしい。
「“キャメロンのような有名な人物が無名作家の作品をパクるわけがない”と中国の人々は懐疑的だが、1000万人がインターネットであの小説を読んでいる」とSky newsに語っている彼は、9700万ポンド(約130億円)の賠償金を求めて戦うつもりだという。北京在住の弁護士は、「キャメロン監督か彼の代理が中国の裁判所に来ない可能性もあるので、米国で訴訟したほうがいい」と中国の英字新聞チャイナ・デイリー紙上で彼に勧めている。
ジェームズ・キャメロン監督は盗作疑惑と無縁ではなく、『ターミネーター』(84)でもSF作家のハーラン・エリスンから盗作の訴えを起こされ、謝罪したことがある。【UK在住/ブレイディみかこ】
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