英国紳士“キングスマン”×カウボーイな“ステイツマン”。お国柄バリバリな二大スパイチームを徹底比較
マシュー・ヴォーン監督が英国諜報機関“キングスマン”の活躍をブラックユーモア満載で描く、人気スパイ・アクションシリーズの第2弾『キングスマン:ゴールデン・サークル』(1月5日公開)。スケールアップした今作では、新たに“アメリカ版キングスマン”がお目見えする。
突如キングスマンの本拠地が、世界的麻薬組織“ゴールデン・サークル”からのミサイル攻撃を受け、壊滅状態に。奇跡的に生き残ったエージェントのエグジー(タロン・エガートン)は助けを求めて渡米。そこで出会うのが、アメリカの同盟スパイ組織“ステイツマン”だ。今回は、この文化のまったく異なる英米スパイを徹底比較してみたい。
ジェントルマンvsワイルド!着こなし比較
まず目に飛び込んでくるのが、それぞれのアイデンティティあふれるルックスだ。キングスマンは、上質なテーラードスーツ、インテリジェンスな黒縁メガネ、ピカピカに磨かれた革靴という、いかにも英国紳士らしいエレガントな装い。
対するステイツマンは、ジーンズやウエスタンブーツをワイルドに履き、大きなテンガロンハットを頭に乗せて、おまけにツバまで吐く、コテコテのアメリカ流カウボーイで、のっけから男たちのプライドが交じり合う!
小物vs野球道具!違い過ぎなバトルスタイル
キングスマンとステイツマンは戦い方にもお国柄が…。ステイツマンは、腰に携えた“レーザー投げ縄”を自在に操りながら豪快にショットガンを発射!さらには野球のボール型グレネード弾やバット型地雷探知機など悪ノリし過ぎなガジェットも飛び出す。
キングスマンは、シールドにもなるコウモリ傘をはじめブリーフケース型のイミテーション銃、お洒落な香水としても重宝する爆弾などでスタイリッシュ&スマートに戦う。どちらも180度違う大味アクション全開で見る者を魅了する。
テーラーvs蒸留所?スパイらしからぬ本拠地
そして“表の顔”も実に対照的である。秘密裏に諜報活動を進めるためキングスマンは、ロンドンで静かに老舗風の高級紳士服店を営んでいる。
対するステイツマンはケンタッキー州の広大な土地のど真ん中で、堂々とバーボンウィスキーの蒸溜所を経営している!いくつもの施設が並ぶ大規模な観光地になっており、訪れる見学客にはなんとガイドツアーのサービスまでしてしまう。諜報組織らしからぬステイツマンの大胆不敵さには驚きだ。
まさに、イギリス文化とアメリカ文化を象徴するキングスマンとステイツマン。本作で、滑稽なまでにデフォルメされた“異文化スパイ”たちの勇姿を大いに楽しんでほしい!
文/トライワークス