マジンガーZの「メカとして“改善”していく素晴らしさ」前田建設ファンタジー営業部が解説

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マジンガーZの「メカとして“改善”していく素晴らしさ」前田建設ファンタジー営業部が解説

伝説のロボットアニメをスクリーンに復活させた『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』(18年1月13日公開)の親子特別試写会イベントが12月26日に角川神楽座で開催され、前田建設ファンタジー営業部の岩坂照之、映画評論家の杉山すぴ豊が登壇した。

前田建設工業では2003年より、アニメ、漫画、ゲームといった空想世界に存在する、特徴ある建造物を本当に受注し現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるかについて工期、工費を含めて検討するウェブコンテンツ“ファンタジー営業部”を開設。独自の視点で建設業界、アニメを分析するコンテンツとして、人気を博している。

以前、前田建設ファンタジー営業部では「マジンガーZの格納庫を作るとしたら?」という見積もりも出しており、岩坂によると「14、5年前に出しましたが、72億円でした」とのこと。建設業に携わる者としても、『マジンガーZ』には「今の仕事に就く上でもかなり影響を受けている」そうで、「子供の頃に、これだけ大きなロボットや機械ができるかもしれないと思わせてくれたことは重要だった」と語る。

『マジンガーZ』の大きな魅力として、「メカであるいうこと」と持論を語る岩坂。「よくアニメでは、ヒーローが魔法の力などで理屈なく強くなってしまうものもある。ところがマジンガーは機械なので、困難があると自分を改善して強くなる。ロケットパンチが通用しない相手が出てくると、カッターをつけてしまう。想像力があって、機械が改善されていく感じが出ている」と改善の方法に魅力を感じるとコメント。

『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』においても「ロケットパンチの大車輪版が出てくる」と話し、「大車輪ロケットパンチが、なにゆえ威力が強くなるのか。お子さまたちに考えながら観てほしい」と会場の子どもたちに呼びかけていた。

また杉山も「みんなで力を合わせて倒す、勧善懲悪のよさがある」と『マジンガーZ』の魅力を熱弁。永井豪作品の中でも「一番、男の子をワクワクさせるものがある」 と少年たちの心に響く作品だとアピールしていた。

取材・文/成田 おり枝

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