ジェームズ・キャメロンの悲願成就!『アリタ:バトル・エンジェル』の鮮烈なビジュアルがついに公開
『タイタニック』(97)や『アバター』(09)など、新作を発表するたびに世界の映画史を塗り替えてきたヒットメーカー、ジェームズ・キャメロンが長年にわたり映画化を切望してきた日本発のSF漫画「銃夢」。1990年前半に連載され、伝説の漫画として語り継がれてきた同作が、ついに『アリタ:バトル・エンジェル』(夏公開)として実写映画化。その鮮烈な予告編と特別映像が公開された。
舞台は数百年先の未来。〈アイアン・シティ〉のスクラップの山の中で、サーバードクターの“イト”によって助け出されたサイボーグの少女“アリタ”。すべての記憶を失っていた彼女は、並外れた戦闘能力を持っている自分自身の出生の秘密を探りながら、腐敗した世界を変える旅に出る。
この度到着した予告映像は、モーションキャプチャーによるCGで原作に忠実に作り出された“アリタ”の姿にひたすら驚かされる仕上がりに。従来の映画では味わったことのない雰囲気が醸し出されている戦闘シーンと、こだわり抜かれた彼女の造形。キャメロンら作り手たちの、原作に対する強いリスペクトが感じられる。
また、もうひとつの特別映像には製作と脚本を手がけたキャメロンと、メガホンをとるロバート・ロドリゲスのコメントが収められている。『アバター』の続編を手掛けるキャメロンに代わり、彼が15年以上も構想してきた本作の監督に抜擢されたロドリゲス。「シン・シティ」シリーズや『デスペラード』(95)など、個性的なアクション映画を得意としている監督だ。
「ずっとジェームズと仕事をする機会を待っていた」と敬意を示すロドリゲスに対してキャメロンは「彼は楽しく監督していた。僕の脚本を生かしつつ彼自身の作品になっている」と、その出来栄えに太鼓判を押した。
主人公アリタを演じるのは「メイズ・ランナー」シリーズなどに出演しているカナダ出身の新鋭女優ローサ・サラザール。また、2度のアカデミー賞助演男優賞に輝くクリストフ・ヴァルツを筆頭に『ビューティフル・マインド』(01)のジェニファー・ コネリー、昨年公開された『ムーンライト』(16)のマハーシャラ・アリらアカデミー賞受賞俳優が脇を固める。
世界最高のヒットメーカーと個性派監督のタッグに、超豪華なキャスト陣。さらに日本の漫画の実写映画化というこれ以上ない最高のプロジェクトとなった本作。この夏、まったく新しい映画体験を味わえることは間違いないだろう。
文/久保田和馬