女装&爆笑ミュージカルも!英国紳士ヒュー・グラントが悪役ではっちゃける!
英国人俳優ヒュー・グラントと言えば、“ロマンティック・コメディの帝王”と呼ばれた二枚目キャラ。私生活でも数々の浮名を流し、ゴシップを発信し続ける名実一体の色男だ。ところが、そんなヒュー様が登場するや思わず「ダサっ…!」とズッコケてしまうのが、まもなく公開の『パディントン2』(1月19日公開)での役どころ。
ヒュー・グラントが弾けた落ち目の俳優を怪演!
誰にでもやさしく礼儀正しい“紳士すぎる”クマのパディントンが、ロンドンにやって来て珍騒動を巻き起こす『パディントン』(15)の続編となる本作。今回は、パディントンがお金を貯めて買おうとする貴重な絵本を巡り、それをねらう落ち目の俳優ブキャナンと争奪戦を繰り広げる。
ヒューが演じるブキャナンは人気俳優だった過去の栄光が忘れられず、古めかしいギラギラ感を発している。さらに絵本の強奪に成功し、その罪をパディントンに着せる狡猾さもあるが、どこか抜けていて憎みきれないキャラ。監督が「ヒューをイメージしながら脚本を書いた」と言うだけあって、この嫌なヤツをなんとも言えない気味悪さで好演するヒューのなりきりぶりには、とにかく大笑い。
さまざまな人物になりきるヒュー・グラント七変化
しかも、得意とする変装シーンでは、甲冑を着た騎士、修道院のシスター、つるっパゲ男などに七変化、ホームレス風のおじさんコスプレでは、歯までガタガタにして完璧に!特殊メイク時のヒューは「何でも持って来い!」という感じで、自分からコスプレアイデアを提案するほどサービス精神旺盛だったとか。
そして、ラストには楽しすぎるヒュー様のミュージカルシーン。「そこまでやるか~!」と思わせる弾けっぷりで締めてくれる。お笑いセンスの鋭さと、コメディ俳優としてのすばらしさを魅せつけたこの愛すべきダメ悪役キャラ、ヒューの新境地として、今後ぜひ定番化してほしいもの。羽目を外したヒュー様が、もっともっと観たい!
文/トライワークス