3Dの次は動くシート?日本初、次世代体感座席「D-BOX」の座り心地は
広がるスクリーン、どんどん進化する音、そして立体的な視覚効果、そんな映画の醍醐味にまたひとつ新しい楽しみ方が加わった。その名も次世代体感座席“D-BOX”。名前の通り、動く座席で映画を体感することができる新感覚のシートだ。
この次世代体感座席“D-BOX”を国内で初導入したのが、3月23日(火)、イオン大高ショッピングセンター内にオープンするワーナー・マイカル・シネマズ大高(愛知県名古屋市)。全10スクリーン、1923席の同劇場では、ウルティラと呼ばれるシアター(10番スクリーン)に“D-BOX”13席を配し、極上の鑑賞環境を実現させている。
“D-BOX”の最大の特徴は、映画のシーンに合わせ、上下、左右、前後とさまざまなパターンで座席が動くことにある。例えば、カーチェイスのシーンで車がカーブするとしたら、座席も連動して滑らかにカーブする。飛行機の飛行シーンでは、あたかも飛行機に乗っているかのような浮遊感や降下する感覚が味わえる。動きの強弱も手元のコントローラーで3段階から調節できるので、まずは“弱”で試し、慣れたら“強”にということも可能だ。
早速、記者は劇場ロビーに設置されたデモ機と、実際に劇場内に常設されている“D-BOX”シートのふたつを体感してきた。ロビーに設置されたデモ機は誰でも無料で体験できるのがうれしい。『シャーロック・ホームズ』の予告編に合わせ、小刻みに震える振動を感じたり、殴られる時の衝撃(といっても、もちろん実際に殴られたのではない)もやけにリアルに感じることができる。
これだけでも十分すごいのだが、それがウルティラと呼ばれる10番スクリーンに設置された座席で観ると感動が倍増する。目の前に広がる巨大スクリーンに映し出された映像、4ウェイ立体音響による臨場感で包み込まれる音の数々、さらに3Dメガネをかければ映像が立体的に映し出され“D-BOX”の動きが感情をダイレクトに揺さぶるのだ。
観た映像は『2012』の予告編。建物が崩壊する映像に合わせて座席が動き、海に沈みゆく船とともに座席が深く沈みこんでゆくリアルな感覚を感じることができる。断片的な映像だけに、物語に深く入り込むという感覚こそなかったが、これが全編に渡れば物語の世界を存分に楽しむことができそうだ。
気になる料金は、通常料金にプラス1000円。レイトショーやサービス料金、前売券もプラス1000円で鑑賞できる。ワーナー・マイカル・シネマズでは、今後同様のサービスを他劇場にも広げていくという。また、同劇場では3月27日(土)、28日(日)の2日間、オープンを記念してウルティラで3D映画を堪能できるプレミア上映が行われる。なんだかんだいっても、実際自分で体験するのが一番! ぜひ1度お試しあれ。【MovieWalker/大西愛】