経営不振で大ピンチ?ヴィクトリア・ベッカムのブランド、痛恨の大幅値下げ
世界中で人気を集めたポップスターから、超一流サッカー選手の妻、そしてファッションブランドの経営者へと、華麗な転身を遂げてきたヴィクトリア・ベッカム。しかし、ヴィクトリア経営の高級ファッションブランドは、現在深刻な経営危機に陥っていると伝えられている。
ヴィクトリアのブランドは2017年度の赤字額が、一昨年の2倍となる840万ポンド(約13億500万円)と、損失が嵩む一方。とうとう今シーズン終了を前に大幅値下げに踏み切り、値下げ幅は最大70パーセントオフとのこと。ファッションビジネスの専門家によると、オリジナル価格で購入した顧客が眉をひそめるような叩き売りは、ブランドの信用を失いかねない選択だという。
ブランドのオンラインショップでは、既に200点ほどのアイテムが大セールを行った。チューブトップタイプのイブニングドレスは、通常価格3250ポンド(約50万円)を975ポンド(約15万円)に、カシミアコートは2250ポンド(約35万円)から675ポンド(約10万円)に値下げされている。多くの商品が全サイズ在庫ありの状態で、売れ行きの悪さが見て取れる。
ヴィクトリアとは対照的に、夫のデイヴィッド・ベッカムの収入は、ますますアップしているそうだ。デイヴィッドは、2016年度に1020万ポンド(約15億8500万円)、昨年度は1875万ポンド(約29億円)をヴィクトリアのブランドに配当して、経営を援助してきた。しかし今後は、デイヴィッドからの金銭的なサポートも期待できなくなる。
というのは、デイヴィッドが長年の夢を叶え、サッカーのメジャーリーグ・チームのオーナー職に就いたからだ。1月29日、デイヴィッドはクラブオーナー会社「マイアミ・ベッカム・ユナイテッド」の設立を発表。今後は、クラブの育成と運営に自身の収入を投じることになる。夫のデイヴィッドを頼らずに、この危機を乗り越えられるかどうか?ここからがヴィクトリアのビジネスの正念場だが、それと同時に、経営者としての腕の見せ所にもなるだろう。
UK在住/シャオ