あのオスカー有力候補俳優、元妻からのDV暴露で大ピンチ!

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あのオスカー有力候補俳優、元妻からのDV暴露で大ピンチ!

ハリウッドの重鎮ハーヴェイ・ワインスタイン、オスカー俳優のダスティン・ホフマンやケヴィン・スペイシーなどがセクハラ疑惑で消えゆく中で、個性派俳優ながら一度もオスカー像を手にしていなかったゲイリー・オールドマンにDV疑惑が浮上。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(日本月日公開)での演技が大絶賛を集めており悲願の初受賞を成し遂げるのではないかと言われていたが、思わぬところで足元をすくわれたようだ。

ゲイリーと言えば、レスリー・マンヴィル(1988 年~1990年)、ユマ・サーマン(1990 年~1992年)、ドーニャ・フォレンティーノ(1997年~ 2001年)、アレクサンドラ・エデンボロー(2008 年~2015年)と4度の離婚歴があり、昨年9月にはジゼル・シュミットと5度目の結婚を果たしているモテ男だ。

今回ゲイリーの私生活を暴露したのは3度目の妻だったドーニャ。4年間の結婚生活についてのデイリー・メール紙のインタビューに応じた理由について「オスカー受賞のためのキャンペーンに必死になっている男の正体を、世間と私の子供たちに知ってほしい」「彼はいい役者だけれど、いい夫ではない」「この結婚で私は自信を失っていたけれど、昨今の女性たちの勇気を見て立ち上がる決心をした」と説明。

「アルコールとドラッグまみれだった」という実態を暴き「次男を抱いた私を電話で殴ったにも関わらず、お金と名声ですべてをねじ伏せ、私から2人の子供たちを奪った責任を果たすべき時が来た」と、ゲイリーがDV男だったと訴えている。

『レオン』(94)などエキセントリックな演技で有名なゲイリーは、演技派俳優として知られているが、個性的すぎる役どころが多かったせいか、オスカーのノミネートは過去に1回だけ。しかし『ウィンストン・チャーチル』では、薄毛と二重あごの特殊メイクで激変し、撮影中に葉巻を吸い過ぎたことでニコチン中毒になるほどの入れ込みようで、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門や全米映画俳優組合賞で主演男優賞を受賞。

現地時間3月4日に行われる第90回アカデミー賞にもノミネートどころが最有力候補として名を連ねており、妻、長男のガリバー(20)、次男のチャーリー(18)とともに授賞式に出席すると語っていただけに衝撃の激白だ。

昨年ケイシー・アフレックは、オスカー会員の嫌われ者であるベン・アフレックを兄に持ち、セクハラ疑惑も解決していないと言われていた中(既に示談が成立していると説明)『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)で見事に主演男優賞を受賞。演技力と私生活を切り離す動きは明白だった。しかし“黒すぎるオスカー”と揶揄された昨年と違い、「#MeToo」「#TimesUp」というスローガンが掲げられている今年は明らかに女性への性差別や暴力が焦点になっており事態は激変。ケイシーは今年のオスカーで、恒例となっているプレゼンターを欠席する旨を表明している。

また『The Disaster Artist(原題)』でゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門で主演男優賞を受賞したジェームズ・フランコは、このことがきっかけで5人の女性からセクハラを訴えられ、容疑を否定したにも関わらずアカデミー賞のノミネートを逃したと言われている。

ノミネートに関してはこれが直接的な原因かは不明だが、出身校であるポロ・アルト高校からのジェームズの絵画などの作品の撤去や、Vanity Fair誌が下した、毎年恒例のハリウッド特集号の表紙からデジタル処理でジェームズを消去するとの決断はセクハラ疑惑によるものだ。

ゲイリーのケースは、ハーヴェイやジェームズら他の俳優のケースと違って、他者が知りえない夫婦間の問題であり、ネットユーザーたちからも「彼はエキセントリックで有名。あの演技は普通じゃできない」「何をいまさら?」「お金欲しさ」といった非難が殺到している。しかし現状を考えると、例え疑惑でも昨年のようにはいかないだろう。

オスカー会員の投票締め切りは2月27日(現地時間)だが、この発言がどれだけの影響を及ぼすのか。先日、ハーヴェイのみならずクエンティン・タランティーノ監督の古傷まで暴露したユマも彼の元妻であり、他の元妻たちもどのような行動に出るのか、オスカーの行方のみならず今後の俳優生活の行方に多大な影響力を及ぼしそうだ。

NY在住/JUNKO

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