浜田省吾、初の映画館上映作品は、旅するように音楽に魅せられる!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
浜田省吾、初の映画館上映作品は、旅するように音楽に魅せられる!

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浜田省吾、初の映画館上映作品は、旅するように音楽に魅せられる!

2015年に2周連続でチャート1位を獲得した、浜田省吾10年ぶりのアルバム『Journey of a Songwriter ~旅するソングライター』。同作を携えて行われたコンサートツアーの映像に、コンセプチャルな映像を加えて編集された、浜田省吾の初映画館上映作品『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016 旅するソングライター “Journey of a Songwriter”』が、2月9日(金)から22日(木)にかけての2週間限定で、全国の映画館で上映される。

映像と熱唱が生み出す独特の空間

自分の音楽スタイルを貫きながら、ファンを魅了し続ける。そんなハマショーの魅力が詰まったライブが映像で楽しめる
自分の音楽スタイルを貫きながら、ファンを魅了し続ける。そんなハマショーの魅力が詰まったライブが映像で楽しめる

浜田省吾は1976年、アルバム『生まれたところを遠く離れて』とシングル「路地裏の少年」でソロデビュー。以降40年以上にわたってトレードマークのサングラスもそのままに、音楽シーンのトップを走り続けるリアル・レジェンドだ。その少年のような好奇心、初期衝動、夢や憧れを歌うピュアなメッセージは今も変わらず、それはスクリーンを通してより伝わってくる。

映画では、歌詞の心象風景を映像化したような映像が、大画面のスクリーン上で、ステージで熱唱する浜田の姿に重ねられていく。映像は、浜田自身がアメリカやヨーロッパを実際に旅しながら撮影してきた、草原や海、月夜の湖畔、外国の街並みなど。これが実際のライブであれば、隣の観客と目を見合わせてその時の気持ちを共有したりするわけだが、周りを気にせず個人の空間として歌詞の世界観に没入できるのは、映画館という空間であればこそ。気づけば浜田の楽曲の世界に入り込んで、まるで浜田と一緒に旅をしていて、その思い出がフラッシュバックしていくような感覚だ。

どの座席でも気分はライブの特等席

【写真を見る】インタビューやMCなどを挿入せず、116分間に渡って目と耳でハマショーのパフォーマンスを追い続ける
【写真を見る】インタビューやMCなどを挿入せず、116分間に渡って目と耳でハマショーのパフォーマンスを追い続ける

演奏される楽曲のセットリストは、「光の糸」「旅するソングライター」「マグノリアの小径」など、アルバム『Journey of a Songwriter ~旅するソングライター』収録曲を中心にしながら、「On The Road」「J.Boy」「I am a father」などの名曲も、最新のライブ演奏で楽しむことができる。「I am a father」の“ムービースターじゃない”という歌詞を映画館で聴くというのも、ちょっと一興かなと思う。

また、小田原豊(Dr)や長田進(G)をはじめとした、業界屈指の敏腕プレーヤーたちによる演奏も素晴らしい。それがライブに劣らぬ良質な音響と臨場感と共に再現され、どの座席でも同じように体感できるのも映画であればこそ。さらに、実際のライブでは気づけなかったプレイの機微や角度も堪能することができる。

短編『キャッチボール』(06)のモチーフとなった楽曲「I am a father」など人気曲も収録。テンションが高まる!
短編『キャッチボール』(06)のモチーフとなった楽曲「I am a father」など人気曲も収録。テンションが高まる!

映画でありながらライブの臨場感が味わえ、さらに『旅するソングライター』という作品の世界にも、どっぷりと浸ることができる映像作品。これは映画か?ライブか?自らの目と耳で体感してほしい。

文/榑林史章

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