爆笑問題・太田光が草なぎ剛とアカデミー賞を狙う!?『クソ野郎と美しき世界』episode.3がクランクイン
元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が主演を務めるオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』(4月6日公開)。個性的な4人の監督が4つのエピソードを監督し、あらゆるジャンルを網羅したまったく新しいエンターテインメントの誕生に大きな期待が寄せられている。
その一編、草なぎ剛が主演を務めるepisode.3「光へ、航る」でメガホンをとるのは漫才コンビ・爆笑問題の太田光。芸人として数多くの賞を受賞する傍、その知識の豊かさとシニカルな視点から情報番組で司会やコメンテーターを務めるなど、その活躍は多岐にわたる。
「映画を監督することは夢だったので“新しい地図”のスタートに僕を指名してくれたことは嬉しく思う」と笑顔を見せる太田。91年に劇場公開されたオムニバス映画『バカヤロー!4 YOU!お前のことだよ』の第1話で監督を務めて以来27年ぶりの監督業に「前回は教わることが多くて、妥協した部分が多かった」と振り返りながら「この映画ではアカデミー賞を狙いたい」と並々ならぬ意気込みを語った。
そして2月中旬、埼玉県内のとある公園でクランクインを迎えた「光へ、航る」。物語は、夫婦が日本中を旅しながら息子の失った“右腕”を探すというもの。この日撮影されたのは、尾野真千子演じる裕子と、ささきゆうた演じる息子の航がキャッチボールをしているシーンと、劇中の終盤を飾る草なぎと尾野の2人のシーン。
いずれも監督の太田が身振り手振りを交えながら演出をつけている姿が見受けられ、その表情はまさに映画監督そのもの。そんな太田が自ら脚本も執筆していることに、草なぎは「芸術的なセンスが抜群の人なので、監督の顔になっている太田さんを見たらますます楽しみになってきた」と語る。そして「でも僕が見てきた中で一番下手くそな絵コンテを描く監督です」と明かすと、太田は気恥ずかしそうに笑った。
この「光へ、航る」は5日間にわたって関東近県で撮影。香取慎吾が主演するepisode.2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」は2月上旬にクランクアップしており、2月後半には稲垣吾郎が主演を務め、園子温がメガホンをとるepisode.1「ピアニストを撃つな!」がクランクイン。そして3月上旬にepisode.4「新しい詩」がクランクイン予定だ。
「episode.4は、この映画のまとめでもあるけど、もしかしたら次の作品や未来に繋がっていくような感じになると思います」と、早くも続編をにおわせた草なぎは「フルスロットルで駆け抜けて、最高の作品を作りますので期待していてください」と自信たっぷりに語った。
取材・文/久保田和馬