香取慎吾、美少女の“歌喰い”中島セナに「褒められた!」と笑顔

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香取慎吾、美少女の“歌喰い”中島セナに「褒められた!」と笑顔

稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が立ち上げた「新しい地図」による意欲的なプロジェクト、短編オムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』が4月6日(金)より公開となる。香取主演の『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』には、新人の中島セナが物語の鍵を握るキャラクターに抜てきされた。本作の撮影現場を訪れると、香取と中島のナイスコンビネーションを目にすることができた。

舞台「トロワグロ」で岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジが監督・脚本を務める本作。歌を食べて生きる少女“歌喰い”(中島)と、彼女に歌を食べられたアーティスト(香取)の不思議な関係を描く。本作で香取は本人役にチャレンジ。都内某所に“慎吾の部屋”をイメージしたセットが作られ、山内監督のもと香取と中島が撮影に臨んでいた。

本作が映画デビューとなる中島は、2006年生まれの小学生。「COMMERCIAL PHOTO」「POPEYE」で表紙を飾るなど、モデルとして活躍中だ。起用理由を聞いてみると、山内監督は「最初は雑誌でお見かけしたんです。ビジュアルが“歌喰い”という役にとても合っていると思った。実際にお会いしてみると、全然笑わないんです。これはぴったりだなと思った」とニヤリ。透明感と神秘性にあふれた佇まいは、確かに謎に包まれた“歌喰い”役と好相性。山内監督も撮影が進むごとに「本当に素晴らしい。当て書きをしたかのようです」と確信を深めているようだ。

中島は「不思議でおもしろい物語だと思いました」と脚本を読んだ感想を語る。「香取さんはいろいろと話しかけてくれて、小学校や中学校の話もしてくれます」と香取との共演について語ると、香取は「セナちゃんは、僕が仕事を始めたのと同じ年齢なんです。なので初めての空気とか、僕もすごくよくわかるんです。辛いよねって」と心を寄せる。

芝居も初めてならば、脚本を読むこと、インタビューなど中島にとってすべてが初体験。香取は「緊張しているだろうとは思うんですが、彼女の雰囲気がそうさせるのか、すごくしっかりと、どっしりと現場にいる印象です」と彼女に頼もしさすら感じている様子。「当時の僕はもっと嫌そうに現場にいたと思います」とお茶目に明かした。

“歌喰い”という不思議な存在を演じることについて「変わった役だと思いました」と率直な思いを吐露する中島。しかし「歌を食べてしまう役というのは難しいかなと思ったんですが、あまりしゃべらない役なので、自分に合っていると思います」と話すなど香取の言葉通り、実にしっかりした印象。香取が「セリフをやり取してみて、いかがでしたか?」とインタビュアーになって聞くと、中島は「(香取さんは)すごく上手」とポツリ。香取は「おお!褒められた」とニカッと笑い、「『本番ヨーイ!』って声も初めて聞いているんだもんね。どんな感じなんだろう。絵を描くのも好きなんだよね?」と中島の内面に迫っていく。

緊張のためか中島が言葉に詰まってしまうと、自然に香取が助け舟を出すなどコンビネーションもバッチリ。そんな2人が紡ぐ物語を、ぜひスクリーンで堪能してみたい。

取材・文/成田 おり枝

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