女子大生映画監督の松本花奈が「ゆうばり」に2年ぶりの凱旋!名匠のドキュメンタリーから受けた感銘とは?
北海道・夕張市で開催中のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018で、3月16日に特別上映作品として『リチャード・リンクレイター 職業:映画監督』の国内初上映が行われ、上映前に現役女子大生映画監督の松本花奈が登壇した。
本作品は、『6才のボクが、大人になるまで。』『ビフォア・サンセット』『スクール・オブ・ロック』など多彩な作品で映画ファンを魅了してきた映画監督リチャード・リンクレイターの監督デビュー30周年を記念し、家族や仕事仲間の俳優たちのインタビュー、映画撮影時の映像を織り混ぜ、これまでの軌跡に迫るドキュメンタリー作品だ。
本作の日本初披露を祝し、リンクレイター監督のファンだという松本が上映前の舞台挨拶に登壇。松本にとってゆうばり参戦は監督作『脱脱脱脱17』がオフシアター・コンペティション部門の審査員特別賞・観客賞を受賞して以来2年ぶり3回目で、1月に20歳になってからは初の参加となった。
司会者から本作の感想を求められた松本は、ネタバレにならない程度にと前置きし「リンクレイター監督が“映画を撮るのは人間を描きたいからだ”とおっしゃっていて、そこが非常に印象的でした。単純にめちゃくちゃおもしろかったです!」とファンとしても大満足だった模様。
「私は『6才のボクが、大人になるまで。』がとても好きなんですが、音楽との融合が特にすばらしくて。ドキュメンタリーの中でも、役者さんへの演出方法のひとつとして、演じるキャラクターが聴いていたであろうCDを渡して、役者さんからもアイデアを出していただくというのが『ああ、なるほど!』と思いました」と、自身も監督である視点からリンクレイター監督の演出に感銘を受けたそう。
「監督を目指したきっかけのひとつが“文化祭のように一丸となってなにかを作ることが好きだ”というものだったので、リンクレイター監督の、皆同じスタートラインでひとつの作品を作っていくというスタイルにとても共感しました」。
“もし、リンクレイター監督が目の前にいたらなにを聞きたい?”との質問に対しては「30年間、創作に熱いパッションを持ち続ける秘訣を教えていただきたいです!」と答え、大先輩の生きざまから、映画監督として大きな影響を受けたようす。松本の、今後一層の活躍がより楽しみになるトークイベントとなった。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」は19日(月)まで開催中だ。
取材・文/編集部
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