広瀬すず、『ちはやふる』卒業に笑顔「この仲間は家族のよう。本当にこの作品が大好きです!」
末次由紀の人気コミックを実写映画化した『ちはやふる -結び-』の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、優希美青、佐野勇斗、清原果耶、松岡茉優、賀来賢人、小泉徳宏監督が登壇。3年間、主演として“チームちはやふる”を引っ張ってきた広瀬が笑顔で感慨を語った。
競技かるたに打ち込む高校生の青春を描き、2016年に二部作が大ヒットした映画『ちはやふる』のシリーズ3作目にして完結編となる本作。瑞沢高校競技かるた部の千早たちが、最後の全国大会に向けて動きだす姿を描く。
この日はついに完結する『ちはやふる』からの卒業を祝う、“ちはやふる卒業式”を実施。小泉監督から、各キャストに卒業証書が渡された。演じた綿谷新から芸名を決めたという新田は「役者・新田真剣佑の原点となった作品」とコメント。小泉監督からは「名前にまで“新”をつけてしまうその狂気。そこも魅力だと思います」との言葉とともに卒業証書を受け取り、ハグを交わしていた。
真島太一を演じた野村を前にすると「自分の映画、撮影現場で泣くなんてありえないと思っていた。やられたね」と明かした小泉監督。「たぶん、後にも先にも俺を現場で泣かしたのは君だけだ」と信頼感を寄せると、野村もうれしそうな笑顔とともに監督に抱きついていた。
そして綾瀬千早役の広瀬に卒業証書を渡すことになると、小泉監督は「レジェンド女優になっていくだろう、初期のあなたの主演3本を撮れたのは誇り」と広瀬の16歳から19歳の貴重な3年間を共に過ごしたことに感無量の気持ちを語り、「壁にぶつかる時もあるかもしれない。そんな時はこの作品を観てほしい」と心からのメッセージを贈り、広瀬も監督とハグ。
広瀬は「卒業した実感がない」と告白し、「さみしいを通り越して、すごく気持ちがいい」と晴れやかな笑顔を見せた。「自分のなかでなんとなく始めたお仕事が、この3年間で『やりたいことが見つかったかな』と思う瞬間もあった。役を通り越して、ここにいるみなさんと本当の仲間になれたことが、自分のなによりも支えになっている」と本作での出会いの喜びを噛み締め、メンバーについて「家族」と表現。「しんみりするのは嫌だね!みんなとは終わらない。本当にこの作品が大好きです!」と最後まで笑顔で卒業式を終え、会場から大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田 おり枝