『ワンダーストラック』トッド・ヘインズ監督、鈴木福と鈴木梨央に「リメイク版に出て!」
第70 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出作『ワンダーストラック』(4月6日公開)で、『ベルベット・ゴールドマイン』(98)のキャンペーン以来、20年ぶりに来日したトッド・ヘインズ監督が、3月20日に神楽座で開催された来日イベントに登壇。子役2人の熱演が冴える本作ということで、鈴木福と鈴木梨央がトッド・ヘインズ監督を出迎えた。
鈴木福が英語で、鈴木梨央が劇中の聴覚障がいの少女に合わせて手話と英語で挨拶をすると、トッド・ヘインズ監督は「びっくりしました」と感激しきりだった。
続いて2人の受け答えにも感心した監督は「できれば本作のリメイク版をこの2人で撮りたい。そしたら出てくれますか?」と鈴木たちにまさかのラブコール。2人は「イエス」と満面の笑顔を見せた。
最後にトッド・ヘインズ監督が、劇中で流れるデヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」のレコードを鈴木たちにサプライズプレゼント。鈴木は「この映画の音楽ですよね」とレコードを受け取り「センキュー!」とお礼を言いながら、デヴィッド・ボウイについては知らなかったと告白した。
また、レコードについても「レコード屋さんやCDショップ的なところでは見たことがあるけど、こうやって手に取るのは初めてです」と語ると、トッド・ヘインズ監督は「おっと、プレイヤーを持ってくるのを忘れてた」とおちゃめなリアクションをして、笑いを取った。
『ワンダーストラック』は、愛する人も居場所もなくした12 歳の少年と少女が、大切な人を探しにニューヨークへと旅に出る。彼らは自然史博物館に迷い込み、“驚きと幸せの一撃=ワンダーストラック”に次々と遭遇していく。実際に聴覚障がいを持つ子役、ミリセント・シモンズの起用も話題となった。
文/山崎 伸子