大英博物館から大人気アプリゲームまで!いま“葛飾北斎”が熱い!
アメリカのライフ誌による「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に選ばれた唯一の日本人である江戸時代の絵師・葛飾北斎。欧米で広く知られる北斎アートが、今、日本でも逆輸入的にブームを起こし始めている。ゲームやファッション、映画など、今年は“葛飾北斎”がキテる!
北斎&アートが各界でモチーフに!
今年1月、国内外から注目を集める人気アプリゲーム「Fate/Grand Order」の新キャラクターとして葛飾北斎が登場。東京・お台場で開催されたイベント「水辺を彩る江戸祭」では、同ゲームとのコラボによるウォータープロジェクションマッピングが披露された。レインボーブリッジをバックに大きな北斎画が動きながら水上に浮かぶ。北斎が描いた江戸の水辺の賑わいが、最新テクノロジーによりダイナミックでクールにアレンジされた。
デザイナー・桂由美による2018年春夏コレクションでは、「Beyond East&West(東洋と西洋を超えて)」のテーマのもと、北斎の絵画を織り交ぜた洋装のドレスなどの和洋折衷ファッションが発表された。2月には、国宝・迎賓館赤坂離宮に現れたランウェイ上で、北斎アートの富士や大波があしらわれたドレスが華麗に舞った。
北斎の名作を大画面で堪能!
欧米での北斎人気を実感できるのが、映画『大英博物館プレゼンツ 北斎』(3月24日公開)だ。イギリスの大英博物館で昨年開催された展覧会「Hokusai: beyond the Great Wave」の舞台裏で、大の北斎ファンであるアーティストや学者たちによる“HOKUSAI愛”が語られ、北斎の破天荒な生涯と生命力溢れる活き活きとした作品の世界観を楽しめる。彼の作品が日本漫画の原点となっているなど新しい発見もあり、欧米の窓から見る形で、その天才ぶりを日本人として再認識する。北斎に触れるのは初めてという人にもわかりやすく構成されているほか、ナレーションを『猿の惑星』シリーズのアンディ・サーキスが務めていることで映画好きのツボも刺激してくれる。
西洋にも巨大なインパクトと影響をもたらし、世界のアートに革命を起こした北斎。その奥深い魅力を知れば、彼の作品を改めて観てみたくなるはず。日本人ならではの感性で、この熱い北斎ブームにのっかろう!
文/トライワークス