市原隼人&高良健吾が「鼻血出したり吐いたりした」熱血ボクサー映画って!?
市原隼人主演のボクシング映画『ボックス!』(5月22日公開)の完成披露記者会見が後楽園ホールで開催され、市原隼人、高良健吾、谷村美月、香椎由宇、筧利夫、李闘士男監督、原作者の百田尚樹が登壇。それぞれが本作への情熱を語った。
ボクシングに青春を賭けた少年たちの熱い友情を描く同名青春小説を映画化した本作で、天才ボクサーのカブこと鏑矢義平(かぶらやよしへい)を演じた市原隼人は、金髪頭で登壇。今回、ボクシングでガチンコ勝負に挑んだ彼は、開口一番の挨拶も熱かった。「『ボックス!』の完成を報告できることを誇りに思ってます。青春ドストライクの方にはもっと青春が楽しくなるような、また、青春が過ぎた方は、明日からまた青春を味わいたくなるような映画になってます」。
本作のメガホンをとったのは、『デトロイト・メタル・シティ』(08)の李闘士男監督。本物のボクシングシーンを活写したという監督は、「間違いなく市原くんと高良くんは、『明日のジョー』よりも強いと思います。ぜんぜん相手にならない」と、自信たっぷりに語った。実際、映画で使ったグローブは、安全なアマチュア用ではなく、威力とスピードを重視したプロ用のものだったとか。「彼らはボッコボコの打ち合いをやってます。今までここまでやれたボクシング映画はなかっただろうと。特に最後のシーン、1カット1テイクで2分間やったシーンは、永遠に残る名シーンとなりました」。
ボクシングのシーンはどれほど過酷だったのか? カブの幼なじみでライバルとなるユウキ役を演じた『ソラニン』(公開中)の高良健吾は、撮影シーンを振り返って激白。「鼻血とか出したり、吐いたりしてました。僕はボディに入れられて吐いたけど、隼人さんは1日中殴られるシーンがあって、頭を殴られすぎて吐いてました」。市原も「撮影中にちょっといっすか?って出ていって、手を入れて吐いて。でも『いい作品作ろうぜ』っていう目をした方がたくさんいてくれたので」と、真摯な表情で語った。
原作者の百田尚樹も「最初に試合のシーンを見てビックリしました。監督は役者に何をやらせるのかと! 何本か見たボクシングシーンの中でいちばんすごい」と大絶賛。お笑いムードメーカーの筧利夫は、「市原くん、歯が全部折れて総入れ歯だろ?(会場爆笑)」とツッコみ、市原は目を細めて照れながら苦笑い。
また、トレーニングや撮影中に苦労したエピソードを尋ねられた市原は、「苦労って言葉は好きじゃないです。練習は苦労じゃなかったので。あとは作品を愛すること、共演者を好きになること、やれる限りのことはやろうと思って。感情が伝わるようなボクシングをしたいと思いました」と熱く語った。
市原や高良が取り組んだ一切妥協なしのド迫力のボクシングシーンは、まさに必見! もちろん、青春につきものの友情や恋愛の要素が盛り込まれた感動のドラマもハートを直撃する。ぜひ『ボックス!』を観て、青春の熱い血潮を感じ取ってほしい!【Movie Walker/山崎伸子】