“着る映画体験”「マジジュマンジ」に参加してみたら、ロック様に殴られた!
映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(4月6日公開)で、振動付きベスト“ハプティックベスト”を着用して鑑賞する世界初の映画興行を行うことが決定した。その名も、超体感シネマ「マジジュマンジ」。“着る映画体験”とは一体、なんぞや!?ひと足お先に鑑賞会に駆けつけてみると、リアルな振動や衝撃が体にガツン!とくる新しい映画体験を味わうことができた。
本作は、古いテレビゲーム“ジュマンジ”を発見した4人の高校生が、ゲームのなかに吸い込まれてしまう姿を描くアクション・アドベンチャー映画。超体感シネマ「マジジュマンジ」を楽しめるのは、3月29日にグランドオープンするTOHOシネマズ日比谷。オープン当日から4月5日までの8日間限定で実施される。
出来立てホヤホヤの映画館に足を踏み入れ、さっそく“ハプティックベスト”を装着。“ハプティックベスト”は、ソニーが研究開発を進めているハプティクス技術(触覚提示技術)を用いた振動デバイスを搭載。映画のなかで起きている出来事や演出に合わせてベストに付いた全10個のデバイスが動き、リアルな“触感”を体感できるアイテムだ。
ファッション的にもサバイバル感が高まるようなベストを着込んで、いざ『ジュマンジ』の世界へ!思ったほど重量感はないので、女性でも気軽にトライできるはずだ。まずはカバが背後から忍び寄り、男性がパックリと食べられてしまうシーン。背中やお腹に振動が伝わり、まるでボリボリとカバに食べられているような感覚に陥る。そしてロック様ことドウェイン・ジョンソンのファイトシーンでは、劇中のバシッ!ボカッ!との音に合わせて、体にズシンと衝撃が。ロック様に殴られる側の感覚を味わえるなんて、シビれる!
最高に効果を感じられたのは、ヘリコプターでのアクション・シーン。ヘリが落ちていく場面では、体の上から下へと振動が伝わり、急降下していく感覚を再現。ヘリのブブーンという音と揺れもリアル。劇中のメンバーと一緒にヘリに乗り込んで、冒険を繰り広げているようなスリルを堪能できる。
興行としては、世界初となる今回の試み。本作では、ゲームのなかに入った登場人物たちが違うキャラクターに変身するが、ソニーの大原弘嗣は「“ハプティックベスト”も映画のなかに入り込めるという、似たコンセプトがある。非常にマッチすると思った」と作品との相性もバッチリだとコメント。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの堀内啓も「『ジュマンジ』を10倍以上楽しめる」と自信をのぞかせていた。
「おもしろいのは、目で観ている映像と自分の触覚がマッチすること」と大原。堀内は「アクションシーンだけでなく、感情の高ぶりなどを心臓の音として表現したりもしている」と続くが、なんと本作では100パターン以上の効果が用意されているとのこと。
カバに食べられる、ロック様に殴られる、ヘリで上昇&下降するなど、シーンごとにおもしろいアイディアが盛り込まれている。ジャック・ブラックが放尿するシーンでは、ジリジリジリとした揺れが起こるが、なんとこれはおしっこをかけられた岩の触感を再現したものなのだとか!大原は「おしっこをかけられる側になるなんて、普段では絶対にできない体験」と楽しそうにアピール。“触覚”に注目した新たな体感型上映で、ぜひ『ジュマンジ』の世界へと飛び込んでみよう!
取材・文/成田 おり枝