衝撃!人間の脳が露になったビジュアルにアナタは耐えられるか?
ハリウッドでリメイクされた『リング』(98)『仄暗い水の底から』(01)『呪怨』(02)を製作、映画界の敏腕プロデューサーとして知られる一瀬隆重。そんな彼が率いる“Jホラーシアター”。これまで、『感染』(04)、『予言』(04)、『輪廻』(05)、『叫(さけび)』(06)、『怪談』(07)といったホラー映画を生み出してきたが、その統括とも呼べる最新作『恐怖』が7月10日(土)より公開となる。
16mmフィルムのなかで謎の白いエクトプラズムを目撃した姉みゆきと妹かおり。それから17年後、死の誘惑にかられたみゆきは失踪してしまう。そんな姉の行方を捜すかおりだったが、禁断の脳実験を繰り返す母親・悦子と再会。それに翻弄される姉妹は、見てはいけない狂気の世界へと足を踏み出していく。
そう、このストーリーからも予測できるように、今回のテーマは“脳”。それは、人間にとって全ての指令を司る必要不可欠なものであり、生きていくうえでの要の部分。だからこそ、それをテーマに掲げる本作は、半端なく恐ろしいというのは容易に予測がつくはずだ。劇中では、その脳を開き、怪しげに操作するシーンが次から次へと登場。側頭葉と前頭葉の境界をなす切れ目をシルビウス裂と呼ぶそうなのだが、右前頭葉にあるこれを電気で刺激すると、魂が体から抜け出す感覚に陥るという。劇中では、それがキーポイントにあたるようだ。ほかにも、集団自殺、遠隔病棟での怪実験、幽体離脱といった怪しげで異様なイメージが、観る者に恐怖を与えていく。もう、鳥肌なくしては観られない。
ちなみに、5月7日(金)より公式サイトでは、とある仕掛けを実施。24時〜2時の間にアクセスすると、トップページにいる、姉みゆきに何か異変が起こるという。みゆきに起きた怪現象を、いち早く体験できる試みとなっているようだ。丑三つ時というにはちょっと早い時間帯(?)だが、恐怖を感じたい人はぜひチャレンジを。
ホラーを知り尽くした一瀬プロデューサーが放つ“脳髄狂気ホラー”。Jホラーシアターを締めくくるにふさわしい極上のホラーを、今夏体感してみてほしい。【トライワークス】