スピルバーグ監督がDCスーパーヒーロー映画を製作!自ら監督も?
映画監督のスティーヴン・スピルバーグが、初めてDCコミックスのスーパーヒーロー映画を製作する事が決定した。米バラエティが報じたニュースによると、スピルバーグ監督はワーナー・ブラザースと、自身の会社アンブリン・エンターテインメントが製作する『Blackhawk(原題)』にプロデューサーとして就任する。同時にスピルバーグは自ら監督を担う事も望んでいるという。本作の脚本を手掛けるのは『ジュラシック・パーク』(93)や『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(08)などでスピルバーグとコラボレートした事があるデヴィッド・コープ。
この映画の基となる「ブラックホーク」は、第2次世界大戦下を舞台に“ブラックホーク”という名のミステリアスなパイロットを描いた作品だ。ストーリーが進むにつれブラックホークが率いるパイロット集団“ブラックホークス”は、ナチスドイツ勢力や架空の悪に立ち向かっていくこととなる。
この事を発表したワーナー・ブラザースの会長トビー・エメリックは、本作の製作に関して「スティーヴン・スピルバーグによる最新のヒット作(『レディ・プレイヤー1』)を製作でき非常に誇りに思っています。この新作アクション・アドベンチャーで再び彼と仕事ができることを、とても楽しみにしています」「スピルバーグが、世界中の観客に“ブラックホーク”をどんな新しい試みで見せるのか、とても楽しみです」と語った。
映画スタジオは、世界的にヒットするスーパーローものに力を注いでいるがゆえに、製作段階から作品の方向性に関与することがあるらしい。しかしスピルバーグは、映画界の巨匠として最も尊敬を集める存在かつ、ヒットメイカーであり、ワーナー・ブラザースとタッグを組んだ『レディ・プレイヤー1』も、既に世界興行収入500億円を超えた。
スピルバーグがワーナー・ブラザースと手を組み初めてDCコミックスの映画を製作することを決意した背景には、監督の表現の自由を可能にできる信頼関係が築けているという事実があるのだろう。
LA在住/小池かおる