Amazonでの配信からスクリーンへ!「仮面ライダーアマゾンズ」必見の理由とは?

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Amazonでの配信からスクリーンへ!「仮面ライダーアマゾンズ」必見の理由とは?

5月19日(土)公開の『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』は、Amazonプライム・ビデオで配信中のオリジナル特撮ドラマの劇場版。「昭和ライダー」随一の異色作「仮面ライダーアマゾン」を、現代的な解釈で新構築した「仮面ライダーアマゾンズ」とは、そもそもどんな作品なのか?映画公開を前に、その魅力をひも解いてみたい。

アマゾンオメガ(写真右)とアマゾンアルファ、因縁の2人のアマゾンの決着は如何に?
アマゾンオメガ(写真右)とアマゾンアルファ、因縁の2人のアマゾンの決着は如何に?劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

アマゾン、それは人間を食す新しい生命

本作における“アマゾン”とは“人工生命体”の総称である。人の姿に擬態し食人本能を有するアマゾンの実験体4,000匹が、開発元の野座間製薬から脱走!この事態に野座間製薬は駆除班を組織し、秘密裏にアマゾンを駆除していく。そんな中、物語は野座間製薬の特殊研究開発本部長の養子・水澤悠(藤田富)と、かつて特殊研究開発本部に所属した細胞生物学者・鷹山仁(谷口賢志)の2人を軸に展開する。

【写真を見る】日曜朝の放送では難しい描写も果敢に盛り込まれている「仮面ライダーアマゾンズ」【写真20点】
【写真を見る】日曜朝の放送では難しい描写も果敢に盛り込まれている「仮面ライダーアマゾンズ」【写真20点】劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映
主人公・水澤悠を演じるのは、2.5次元舞台「B-PROJECT」などに出演の藤田富
主人公・水澤悠を演じるのは、2.5次元舞台「B-PROJECT」などに出演の藤田富劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

世間から隔離して育てられた悠は本能に目覚め仮面ライダーアマゾンオメガに変身。自身の境遇に苦悩し食人本能に怯えながらも、彼は“人間を襲うアマゾン”から人間を守り、それと同時に、理不尽にアマゾンを狩ろうとする人間から“未覚醒、もしくは食人本能に抗うアマゾン”を守る戦いに身を投じる。

仮面ライダーアマゾンアルファ(左)が襲い掛かっている相手は、果たして何者!?
仮面ライダーアマゾンアルファ(左)が襲い掛かっている相手は、果たして何者!?劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映
「人類最強のヒモ」の異名をもつ仁を演じるのは、舞台「ジョーカー・ゲーム」に出演の谷口賢志
「人類最強のヒモ」の異名をもつ仁を演じるのは、舞台「ジョーカー・ゲーム」に出演の谷口賢志劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

一方、仁は自身にアマゾン細胞を移植することで仮面ライダーアマゾンアルファに変身。実験体の逃亡に責任を感じ、人類を脅かす害獣・アマゾンをただひたすら狩っていく。しかしアマゾンは人非ざる者とはいえ、人と同じ姿も知能も有する。食人本能も言わば生理現象であり、“生きるための営み”なのだ。

生きるための戦い、生きる意味を掴む戦い

悪の秘密結社が地球を支配する、異形の存在が欲望のまま人類に成り代わる。そんな従来の「仮面ライダー」シリーズとは異なり、本作の敵は、純粋に生きるために人類を捕食する。その行為は生態系の下では必然であり“悪”という概念に当てはまるとも言い切れない。そんな“生”をめぐる重厚なドラマが「アマゾンズ」の見どころの一つ。

悠と仁以外、死滅したと思われていたアマゾンが彼らの前に。かつて脱走した実験体とは違う存在…?
悠と仁以外、死滅したと思われていたアマゾンが彼らの前に。かつて脱走した実験体とは違う存在…?劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

映画では“アマゾン畜産計画”なるプロジェクトを発端にドラマは深まる。これまでも描写されたアマゾン利用を企む側こそ許されざるものなのでは?という部分もフィーチャーされる。

人を食らうアマゾン、アマゾンを狩る人類、それぞれの葛藤が凄惨なバトル描写の下で綴られる
人を食らうアマゾン、アマゾンを狩る人類、それぞれの葛藤が凄惨なバトル描写の下で綴られる劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

これぞリアル!血しぶき飛び散るバトル描写

さらに、放送中の「仮面ライダービルド」をはじめ「平成ライダー」路線とは一線を画し、本作は「仮面ライダー」の原点であるアクション性、怪奇性に立ち返るべく企画された。その意味でVOD配信作品の「アマゾンズ」は、地上波における制約を気にすることなくバイオレンス性を発揮し、血しぶきが飛ぶ大胆なバトル描写が繰り出される。まさにドラマ、アクション、バイオレンスといった要素で、より大人向けに仕上げられた意欲作なのだ。

信念を貫き、死線を潜り抜けてきた悠と仁、映画でついに2人の決着がつく!?
信念を貫き、死線を潜り抜けてきた悠と仁、映画でついに2人の決着がつく!?劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 [c]石森プロ・東映

映画&海外ドラマ視聴者が中心のAmazonプライム・ビデオにおいて異色の作品だが、それらジャンルを好む人たちにも十分楽しめるタイトルであることは間違いない。異端を突き進むことで原点に近づいた「仮面ライダーアマゾンズ」を配信で、そして映画で堪能してみてほしい。

文/トライワークス

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