千眼美子、改名後初の映画に満面の笑み!「一生忘れられない大事な映画になりました」
千眼美子が改名して初めての映画出演を果たす話題作『さらば青春、されど青春』が12日に公開初日を迎え、シネマート新宿で初日舞台挨拶が開催。本作で映画初主演を飾る大川宏洋と千眼、そして石橋保、芦川よしみ、龍輝、赤羽博監督の6名が登壇し、会場に詰めかけた幅広い年齢層の観客から大喝采を浴びた。
本作は昭和50年代を舞台に、神秘的な存在からのコンタクトを受けた主人公・真一を描いた青春ストーリー。大手商社に就職し、社内でも評判の美女・美子と恋に落ちるなど順風満帆の生活を送る真一は、“救世主としての使命”に目覚めていく。ところがそんな彼に、悪魔の誘惑が忍び寄ることに…。
壇上に上がると笑顔で手を振る千眼は「去年出家させていただいて、千眼美子になってから初めての作品です」と振り返り「目の前にある時間や、流れていく時間を愛おしく思える作品です。私にとっては一生忘れられない、大事な大事な映画になりました」と感極まった表情でコメントした。
また、大川との共演について訊ねられた千眼が「自由奔放な方だと思っていたんですけど、撮影中は真面目にしている瞬間を見受けまして、真面目な方なのかなと思いました」と述べると、真一を演じた大川は「役ですからね」と苦笑い。そして「いつもはバカな役やネジの飛んでしまっている役が多いので、生真面目で実直な役はもっとも自分と遠い役柄なので新境地でした」と振り返る。
すると赤羽監督が「ご本人となかなか合わないから、近付けていくために苦労しました」と本音を漏らす。そして「演出側からすると千眼くんはとても楽な女優さんで、スタッフも彼女を迎える時は張り切っていましたが、大川さんを迎えるときはみんな白けていました」と明かし場内は大爆笑。
そんな千眼は、本作の主題歌で歌手デビューを果たしている。「恥ずかしいですね〜」と、自身の歌声を聴いた率直な感想をはにかみながら答える千眼は「喋っているときは猫かぶってるじゃないですか」と自虐。「歌うと声が太めな感じで出ていて、いつもこんな風に歌っているのかなと思ったんですが、甘々な採点をするなら上手に歌えていると思いました」と自信たっぷりに語った。
それでも「録音とかレッスンしているときは、音もテンポも正確に取れないし高い息も出ないという絶望的な状態だったのです」と笑顔で苦労を振り返った千眼。歌手や女優としても大先輩である芦川から「ボイストレーニング毎日やったんでしょ?声も出てるし、音程も取れててすごいなあと思いました」と褒められると「ありがとうございます!」と大はしゃぎで会場をさらに沸かせた。
取材・文/久保田 和馬