松坂桃李、役所広司から“全裸ネタ”いじりに照れ笑い『孤狼の血』初日舞台挨拶
映画『孤狼の血』の初日舞台挨拶が、5月12日に丸の内TOEI1で開催され、役所広司、松坂桃李、真木よう子、中村倫也、音尾琢真 阿部純子、ピエール瀧、江口洋介、白石和彌監督、原作者の柚月裕子が登壇。俳優生活40周年の役所は「本作に出演できて幸せです」と語ったあと「松坂くんは40周年の時、全裸で仕事をしてるんじゃないでしょうか」といじると、松坂は「今回、そういうシーンはないですから」と笑った。
役所は『日本のいちばん長い日』(15)に続いて共演した松坂について「本当に繊細に自分の役を積み重ねていくちゃんとしたプランを持っているすばらしい俳優さん。共演者として頼もしい」と絶賛。
広島・呉でのロケでは、大勢の見物客に囲まれたそうで「ギャラリーの人が『桃李!桃李!』と応援してるんですが、松坂くんはちょっと応援が多すぎて戸惑っていたところがあったような気がします」とおちゃめに言うと、松坂も笑顔を見せた。
松坂は、役所から称賛されたことについて「恐れ多いです」と恐縮。「今回改めてバディという関係性もあり、親のような、師匠のような、大先輩のような、いろんなものが混ざって。最終的に、大きく分厚く遠いなとすごく感じました」と言葉をかみしめた。
白石組の常連であるピエール瀧は、ハードなシーンほど楽しそうに撮るという白石監督について「“鬼畜どんぶり”とあだ名をつけました」と言うと、会場は大爆笑。
白石監督は笑いながらも嬉しそうに「“鬼畜どんぶり”とか言われてますが、身を削って、みなさんにいい映画を届けられるよう、アイデアをしぼってやった映画です。全国330館での公開は本当に嬉しいです」と感無量の様子だった。
『孤狼の血』は『凶悪』(13)、『日本で一番悪い奴ら』(16)の白石和彌監督作。広島・呉原市という架空の街を舞台に、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を捜査する警察の奮闘と、暴力団組織間の激しい抗争を描く。
最後に役所は、会場の女性客に「『男たちよ、映画館へ行って、牙を磨いてこいよ』と勧めてください」とアピールした。
取材・文/山崎 伸子